beacon

広島の連覇の夢を打ち砕く弾丸ミドル! MF中島のV弾でFC東京が劇的勝利

このエントリーをはてなブックマークに追加
[10.1 J1第2ステージ第14節 広島 0-1 FC東京 Eスタ]

 FC東京が終了間際のMF中島翔哉の一発でサンフレッチェ広島を1-0で下した。敗れた広島は年間3位の鹿島との勝ち点差が残り3試合で10のままとなり、チャンピオンシップ出場の可能性が消滅。リーグ連覇の夢はここでついえた。

 前半は広島がFWピーター・ウタカの機動力を生かした速い攻撃を展開。しかし、FC東京もディフェンスで高い集中力を発揮し、大きなチャンスが生まれないまま時間が経過していく。

 前半44分にはMF茶島雄介が送った球足の長いスルーパスをウタカが受けて裏へ抜け出しかけるも、時間がかかってしまい、カットインから打った右足のシュートは相手DFにブロックされた。

 堅い守備を維持していたFC東京だが、前半終了間際にアクシデントに見舞われる。DF徳永悠平がMFミキッチの突破を背後からスライディング気味に阻止した際に、着地した右足を負傷。そのまま同アディショナルタイムにMF橋本拳人との交代を余儀なくされた。

 後半は立ち上がりから両チームにビッグチャンス。後半3分、広島はMF柏好文が左サイドから高精度のクロスを送り、ゴール前に茶島が飛び込むも、DF丸山祐市に体を当てられ、うまく合わせられなかった。

 FC東京は直後の後半4分に、右サイドを抜け出したMF東慶悟が鋭いクロスを供給。PA内は2対1の状況となっており、東はファーを狙ったようにも見えたが、ニアでフリーの中島が強引に頭で合わせたシュートはクロスバーを越えた。

 ピンチをしのいだ広島は後半10分にも決定機を迎える。カウンターからウタカが持ち運び、右外を駆け上がる青山にパス。青山がPA内右からダイレクトで折り返したボールに、中央の空いたスペースで茶島が右足で合わせるも、ダフってしまい、勢いのないシュートはGK秋元陽太にセーブされた。

 広島はその後も崩しのところまでは行くが、ゴール前で仕留め切れず。後半44分にはDF塩谷司の強烈なグラウンダーのミドルがPA内左のMF柴崎晃誠につながる。しかし、柴崎が反転から放った右足のシュートは相手DFがブロック。同45分には途中出場のFW佐藤寿人もPA内で惜しいボレーシュートを打ったが、ネットは揺らせなかった。

 すると、タイムアップ直前に広島に悪夢が待っていた。後半アディショナルタイム2分、FC東京の中島がFWネイサン・バーンズとのワンツーを試み、相手DFに一度カットされたボールを自ら回収。中島はこの時間帯でもキレのある動きを見せ、PA手前左から右足で強烈な一撃を叩き込んだ。これが決勝点となり、FC東京が1-0で劇的な勝利を飾った。

●[J1]第2ステージ第14節 スコア速報

TOP