beacon

先発復帰の槙野が全開!! アデミウソンの“パンチ”は「レフェリーがちゃんと見ていた」

このエントリーをはてなブックマークに追加

MFアデミウソン(左)と競り合うDF槙野智章

[10.1 J1第2ステージ第14節 浦和4-0G大阪 埼玉]

 大一番に間に合わせた。負傷明けの浦和レッズDF槙野智章が3試合ぶりに先発復帰。G大阪のMFアデミウソンとFW長沢駿にガツガツと体を寄せる激しい守備で自由を与えず、無失点の勝利を呼び込んだ。一方的な試合展開での完勝に、「最初から最後まで圧倒できた試合だった」と胸を張った。

 苦杯を舐めさせられてきた“天敵”との対戦。タイトル獲得のために互いに負けられない一戦となり、両チームが勝利への執念を見せていた。そして後半14分、予期せぬ出来事が起きる。

 DFオ・ジェソクが打ち込んだ縦パスに槙野とアデミウソンが反応すると、両者が交錯してアデミウソンの上に槙野が倒れ込んでしまう。試合後の取材エリアで腹部の真ん中に拳を当てて再現したように、起き上がる際には下から「(パンチを)当てられた」。そして「レフェリーはちゃんと僕の前で見ていた」結果、アデミウソンは一発退場に。数的優位に立った浦和は、その後2点を加点して大勝した。

 この日、MF阿部勇樹がJ1リーグ通算500試合出場を達成。「阿部キャプテンはチームがマイナスの時に先頭に立って責任を負ってくれる。このチームの個性を生かすのは、阿部さんしかいない」。尊敬する主将の節目の一戦を最高の結果で飾り、安堵の表情を見せている。

「今日が一番のテストだった。ケガの影響もなく、自分のやるべき仕事はできた」。バヒド・ハリルホジッチ監督からの信頼は厚く、負傷明けながらも9月29日に発表された日本代表メンバーに選出された。チームは6日のW杯アジア最終予選・イラク戦(埼玉)、11日の同オーストラリア戦(メルボルン)に向けて合宿をスタートさせる。「6日の試合でピッチに立てるようにいい準備をしたい」。“天敵”相手の大勝の余韻に浸る間もなく、代表モードに切り替える。

(取材・文 佐藤亜希子)
●[J1]第2ステージ第14節 スコア速報

TOP