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[国体少年男子]ゴールは“偶然”も狙っていた形、東京都右SB草住の“シュータリング”が決勝点に

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(写真協力 高校サッカー年鑑)

[10.2 国体少年男子1回戦 東京都 1-0 熊本県 遠野運動公園陸上競技場]

 東京都の決勝点は右SB草住晃之介(FC東京U-18、1年)の“シュータリング”によってもたらされた。0-0の後半12分、東京都はMF草住晃之介(FC東京U-18、1年)が右サイドで前を向いて右足クロス。これがGKの頭上を越えてファーサイドのゴールネットへ吸い込まれた。

「正直狙っていなかったです」と素直に“偶然の”一撃であることを認めた草住。だが、クロスへ持ち込むまではトレーニングからやってきた形だった。ターンして前を向き、上げ切ることを重視。チャンスが少ない中で迷わずに蹴り込むことが得点に繋がることを理解していた。「普段からやっているクロスの形だったし、この前のトレセンリーグで同じ形だったので、それが結果ゴールに繋がって良かった。自分は仕掛けるのが持ち味。クロスも持ち味。練習の形通りだった」

 堅守・東京にはこの1点で十分だった。チームはこの後、攻め返されるシーンもあったが、決定打を打たせずに完封勝利。草住は「予選で勝ってからあまり良くなかった。ベンチのみんなも途中から入って頑張ってくれましたし、1-0でしたけれどこれからに繋がる」と喜んだ。

 昨年、東京都は開催県の和歌山県に1-2で敗れ、初戦敗退。草住は「去年、先輩たちが初戦敗退して落ち込んでいたので自分たちが借りを返してやろうと。先輩たちを越えたいというのもあった」。目標はFC東京U-18のチームメートであるCB岡崎慎(3年)が中学3年時に果たしている優勝。それを自分たちも成し遂げるために戦い抜く。

(取材・文 吉田太郎)
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