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清武、セビージャでの厳しい状況は「想定内」だけど…

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セビージャで公式戦4試合出場のないまま日本代表に合流したMF清武弘嗣

 厳しい状況に身を置かれている。しかし、日本代表MF清武弘嗣(セビージャ)は「想定内と言えば想定内」と語った。

 今夏、スペインのセビージャに新天地を求めた。リーガ開幕戦でスタメン出場を果たすと、1ゴール1アシストの衝撃デビューを飾った。第2節でもスタメンに名を連ね、第4節では先発フル出場で1アシストを記録。結果を残して着実に歩を進めていたものの、第5節以降の出場はなく、公式戦4試合出場がないまま日本代表に合流した。

「ベンチに入って試合に出られないもどかしさ、今回(第7節アラベス戦)はベンチ外という悔しさがあった。まだ、自分の地位を確立できていないというのはある。だから、試合に絡めていない状況だと思う」

 清武がベンチ外となった第7節アラベス戦で、セビージャは2-1の勝利を収めた。当然、「セビージャが勝ったのは良かった」と喜びを表しつつも、「その中にいられなかったのはすごく残念だし、悔しい思いがある」と唇を噛んだ。

 元フランス代表のMFサミル・ナスリ、ブラジル代表MFガンソらとのポジション争いは、「すごくレベルが高い」ものだ。「自分のポジションには7、8人の選手がいるので、いつ誰がベンチ外になってもおかしくない」という厳しい状況に置かれているが、「レベルの高い練習ができているし、チームメイトもうまいので最高の環境」と語った。

 何よりも、厳しい環境を「自分で選んだ」。出場機会を得られない日々に「想定内と言えば想定内。でも、いざそうなってみると、やっぱり悔しいですね」と悔しさを滲ませると、「試合はまだたくさんあるし、焦っても仕方ない。やり続けるしかないと思う」と巻き返しを誓った。

(取材・文 折戸岳彦)

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