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[国体少年男子]目標は“00ジャパン”に戻ること、大阪府CB河井が先制ヘッド&完封勝利

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前半16分、大阪府CB河井が先制ゴール。(写真協力 高校サッカー年鑑)

[10.2 国体少年男子1回戦 岩手県 0-2 大阪府 遠野運動公園多目的運動広場]

 地元・岩手県への歓声を大阪府の背番号2がかき消した。前半16分、大阪府はMF奥野耕平(G大阪ユース、1年)の右CKを中央で相手DFの前に入り込んだCB河井哲太(G大阪ユース、1年)が頭でゴールへと突き刺して先制点。「もう素直に嬉しくて。チームでも(奥野)耕平とは練習していたので練習通り。(観衆は)えっ? みたいに思っていたかもしれない。決まって嬉しかった」という一撃で1-0とした。

 先制した後も5バックの岩手を圧倒的に攻め続けた大阪だったが、相手の粘り強い守りの前に2点目を奪うことができない。逆に終盤は1点差という状況に勇気を持って前に出てきた岩手に押し返されてしまう。それでも182cmの高さと強さを発揮した河井やCB石尾崚雅(C大阪U-18、1年)をはじめ、右SB岡治秀明(G大阪ユース、1年)、左SB山口和樹(C大阪U-18、1年)、GK林祥太郎(C大阪U-18、1年)ら大阪守備陣は最後まで集中力を切らさず。梶田浩信監督(FC Unione柏原)も「パーフェクトな守りができた」と称した完封勝利で初戦を突破した。

 攻守で快勝に貢献した河井の現在の目標は「U-16の日本代表に戻ることです」。先月、AFC U-16選手権で4強入りし、来年のU-17W杯への出場権を獲得したU-16日本代表(00年生まれ以降。通称“00ジャパン”)には昨年の夏まで加わっていた。だが、その後は招集されず。「声出せなかったり、身体張れなかったりで呼ばれなかったと思います」と振り返るCBは、その改善に取り組み「今は見せつけたいです」と自信を持つ武器にしている。

 “元チームメート”たちのアジアでの活躍を「悔しかったです。もっとあの時に戦っていれば」という思いで見つめていたという河井。だからこそ、今大会を「無失点で優勝する」と言い切ったCBは自身もアピールして頂点を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)
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