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[MOM1899]佐賀県FW石井快征(鳥栖U-18、1年)_来年のJ1デビュー目標に掲げる鳥栖期待の星

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佐賀県の10番FW石井快征はチャンスメークの部分でチームに貢献(写真協力 高校サッカー年鑑)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.3 国体少年男子2回戦 兵庫県 0-1 佐賀県 遠野運動公園陸上競技場]

 佐賀県は特長であるポゼッションと相手の背後への攻撃の質という両面が効果を発揮して昨年4位の兵庫県撃破。森惠佑監督(鳥栖U-15)は中でも「相手の嫌なところを取って、チャンスメークできていた」と10番FW石井快征(鳥栖U-18、1年)の動きを評価していた。

「前向けたらドリブルで仕掛けて点数まで行って、後ろ向きだったら簡単にはたいてまたもらうことを心がけていた」という石井は周りを活かしながら、ボールを受けて前を向けばその突破力で相手にとって怖い存在に。なかなかこぼれ球を拾えず、前向きにプレーする回数が少なかったこと、決めることができなかったことを悔しがっていたが、それでも「自分のできることはやれた」と強敵・兵庫県からの勝利に笑みを浮かべていた。

 鳥栖U-12から鳥栖U-15を経て今年、新しい環境との挑戦と悩み抜いた末に鳥栖U-18へ。将来を嘱望されている鳥栖期待の星は、ユース所属の2種登録選手ながらも1日の仙台戦でトップチームでのJ1デビューを果たしたMF石川啓人(3年)超えを目標に掲げる。「(石川は3年生で出場したが)それよりも1年早く出たいです」。来年、2年生でのJ1デビューを本気で狙っている。

 00年生まれのMFは昨年、U-15日本代表に招集されるなど“00ジャパン”の候補選手のひとり。当時は消極的にプレーしてしまったところがあり、代表に定着することができなかったが、「きょうのように積極的にやれたらいい」。招集されれば、そのステージでもやれる手応えはある。

「自分でも持てるし、はたいてまた点数決められるように。理想は宇佐美選手」という石井。大きな期待を背負うFWがまずは今大会で国体佐賀県選抜の歴史を塗り替える。

(取材・文 吉田太郎)
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