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ミランで出場19分でも…本田は自信の笑み「久しぶりの試合なので楽しみ」

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この日帰国して日本代表に合流したFW本田圭佑

 日本代表FW本田圭佑(ミラン)が4日、帰国し、同日午後の練習から合流した。DF長友佑都とともにランニングなど軽めのメニューで別調整となったが、6日のW杯アジア最終予選・イラク戦(埼玉)が待ち遠しい様子だった。

「自分の中では久しぶりに試合をするので楽しみ。ポジティブな意味でイラク戦、オーストラリア戦と、サッカーを楽しみながら結果を出したい。ある意味、ワクワクする。久しぶりに試合に出る感覚なので」

 所属するミランでは出場機会に恵まれず、厳しい状況にある。今季は第7節終了時点で2試合に途中出場したのみ。出場時間はわずか19分に過ぎない。それでも「心配なのは時差ボケぐらい」と、コンディション、試合勘への不安を否定。「(帰国から試合まで)2日ぐらいのときは時差を戻そうとせず、そのまま対応したほうがコンディションよくできる」とした。

 本田だけでなく、日本代表の主力であるMF香川真司やFW岡崎慎司らも所属クラブで苦しんでいる。「いろいろ言われていることが(事実として)ないわけではない。いかに結果に結びつけるかが求められる。そういう心配の声が消せるぐらいの結果を出したい」。強がりではない自信の裏付けにあるのはこれまで積み重ねてきた経験か。

「大事なのは日々の練習。そこが絶対的に自信を与えてくれる」と力説すると、「ミランに行ってからちょこちょこ出られない時期もあって、そのたびに代表に合流している。そこの対応の仕方はうまくなっているというのも不安になっていない要因の一つだと思う」と続け、ミックスゾーンでは終始、穏やかな笑みをたたえていた。

 報道陣からネガティブな質問が相次いでも、淡々と応じ、そんなやり取りをどこか楽しんでいるようでもあった。「自分自身、心配をしていないので。心配していないというのをしっかりピッチで出したい。ゴールに絡むプレーは必ず求められる。そこはイメージしている」。最後に示すのはピッチの上。本田はあくまで自信たっぷりに言った。

(取材・文 西山紘平)

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