beacon

[国体少年男子]東京都は3年ぶりVならず、3バックの中心として奮闘のDF竹浪「負けて悔しい」

このエントリーをはてなブックマークに追加

(写真協力 高校サッカー年鑑)

[10.5 国体少年男子準決勝 東京都 0-2 広島県 遠野運動公園多目的運動広場]

 3年ぶりの優勝を目指した東京都は準決勝で敗退。6日の3位決定戦に回ることとなった。敗戦に落胆の色を隠せなかった選手たち。だが、広島県に主導権を握られる中で耐え、後半は前に出る回数を増やして十分に勝機を見出していた。これまでチームのムードメーカー役を努めていたGK大本竜司(FC東京U-18、1年)を初先発させる中、粘り強い守りを見せていたが、後半に広島県にゴールをこじ開けられて0-2で敗戦。竹原康夫監督(高輪高)は「(先制されても)1-0で凌げば最後チャンスがあると。広島さんの方が粘り強かった」と敗戦を認めていた。

 初戦は4-4-2、2戦目以降は3-5-2システムを採用した東京。その3バックの中心として動きが光っていたのがDF竹浪良威(國學院久我山高1年)だ。「お互いがチャレンジ&カバーを心がけてやっていましたし、誰かが行ったら誰かが助ける。1人だけじゃなくてチームとしてのプレーで今まで勝ってきた。それが強みだと思います」という竹浪。DF佐々木陸生(三菱養和SCユース、2年)と齋藤我空(駒澤大高1年)の両ストッパーが潰し役として奮闘する中、そこが外されても最後の局面でスライディングしてインターセプトするなど、鋭い読みと身体を張った守りを発揮していたのが竹浪だった。

 FC東京むさしU-15時代の昨年はCBとして日本クラブユース選手権(U-15)大会でチームの準優勝に貢献し、大会MIPを受賞している実力派。國學院久我山では主にSBを努めているが、国体選抜では3バックの中心として存在感を示した。「自分はあんまり背がデカくない。強みは前への強さとかプレスだと思う。空中戦も自信あるのでもっといいところ伸ばしてやっていきたい」

 國學院久我山は9月の高校選手権予選1回戦で帝京高に敗戦。全国への道がすでに閉ざされている。「久我山で選手権で負けてしまったので、このチームで頑張って優勝したかったけれど負けて悔しいです。チームの雰囲気は最高でした。勝っていってチームの雰囲気がよくなっていったけれど……」と竹浪。切り替えて6日の3位決定戦を勝って終わる。そして「来年は2年ですけどチーム(國學院久我山)の中心になって、主軸としてやっていって、もっと練習して上手くなれるようにしたい」。国体の悔しさもまた、今後の成長の糧とする。

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
第71回国民体育大会 「希望郷いわて国体」特集ページ 

TOP