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またもやセットプレーから…GK西川「改善していかないといけない」

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前半アディショナルタイムの決定機を防ぐなど奮闘したGK西川周作

[10.6 W杯アジア最終予選 日本2-1イラク 埼玉]

 またもやセットプレーから失点を喫した。9月1日に行われたUAE戦では直接FKを突き刺され、PKを沈められた。そして、イラク戦ではFKからヘディングで叩き込まれてしまったが、GK西川周作(浦和)は反省を口にしながらも、5日後に行われるオーストラリア戦に向けて前を向いた。

 前半開始直後に訪れた危機もセットプレーからだった。前半3分、MFアハメド・ヤシーン・ゲニが蹴り出したCKをFWサード・アブドゥルアミールにヘディングで合わされたシュートは、ゴールマウスに向かったもののポストを叩いて難を逃れた。しかし、1点をリードして迎えた後半15分、ゲニのFKからアブドゥルアミールにヘディングシュートを叩き込まれて同点に追い付かれてしまった。

 チームは後半アディショナルタイムに生まれたMF山口蛍(C大阪)のゴールで2-1の勝利を収め、西川も「諦めない姿勢が蛍のゴールにつながった。皆で勝ち取った勝ち点3」と喜びを表した。

 最終予選で喫した失点のすべてがセットプレーからであり、「改善していかなければいけない」と悔しさを滲ませたが、逆に考えれば「流れの中からはやられていない」ということ。だからこそ、セットプレーを与える回数を減らす守備や、セットプレー時の守備の改善が完封への近道となる。

 5日後に対戦するオーストラリアは「高さもあって、パワーもあるのでセットプレーが一つのカギ」となる。そして、オーストラリアを封じることが自信につながると語った。「3失点ともセットプレーだけど、そこをポジティブに変えるチャンス。オーストラリアを抑えることで自信になるし、そういう勝ち方をして強くなっていきたい」。チームを成長させるためにも、難敵相手の完封勝利を狙う。

(取材・文 折戸岳彦)

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