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奮起誓うナンバー10 MF香川「自分には自分の良さがある」

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イラク戦で出場のなかったMF香川真司

[10.6 W杯アジア最終予選 日本2-1イラク 埼玉]

 背番号10に出場機会は訪れなかった。勝ち点3獲得だけを目指すイラク戦でバヒド・ハリルホジッチ監督がトップ下に指名したのはMF清武弘嗣(セビージャ)。MF香川真司(ドルトムント)はベンチスタートとなり、ピッチ上で戦う仲間を90分間ベンチから見守った。

 トップ下に入った清武は結果を残した。前半26分にはカウンターから敵陣まで一気にボールを運び、FW本田圭佑(ミラン)に預けて右サイドを駆け上がると、ボールを呼び込んでFW原口元気(ヘルタ・ベルリン)の先制点をアシスト。さらに後半アディショナルタイムには、左サイドから蹴り出したFKの流れからMF山口蛍(C大阪)の決勝点が生まれた。

 香川は「トップ下に入ってアシストをした。セットプレーもチームの武器になるし、それが結果につながった」とライバルとなる清武を称賛した。

 5日後の11日には「次は強い相手なので、さらに厳しい試合になる」と語るオーストラリア戦が控えている。メンバーは「監督が判断すること」と話しつつも、「自分には自分の良さがあるし、自分が必要になったときにしっかりピッチでやれるように準備していきたい」と奮起を誓い、出場機会を得た際には自らの良さを発揮しようと準備を進める。

(取材・文 折戸岳彦)

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