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[国体少年男子]準決勝まで3試合連続アシストのレフティー・東、“00ジャパン“の先発奪取、活躍狙う

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(写真協力 高校サッカー年鑑)

[10.6 国体少年男子決勝 大阪府 1-2 広島県 遠野運動公園陸上競技場]

 広島県の日本一に貢献した左MF東俊希(広島ユース、1年)が来年のU-17W杯に出場するU-16日本代表、“00ジャパン”の先発奪取へ意欲を見せた。「アジア最終予選でワールドカップ出場を決めてもらえたので、来年のワールドカップで次、左SBとかで出場して、代表とかで活躍していきたい」。昨年、U-15日本代表としてAFC U-16選手権1次予選を経験しているレフティーが優勝を弾みに台頭する。

 東は178cmの高さも備えた左ウイングバック。今大会は初戦でPKを失敗して「チームに申し訳ない気持ちがあった」というが、その悔しさをバネに2回戦からは3試合連続アシスト。左サイドからDFを抜き切らなくても上げて来るクロス、GKとDFラインとの間に入れてくるボールの質は非常に高かった。この日も前半から鋭いクロスを入れ、26分には左中間でタメをつくって先制点の起点となった。「きょうはアシストはできなかったんですけど、チームの優勝に貢献できたので良かった」

 大会を通してストロングポイントを発揮していた。準々決勝では左足アーリークロスなどで決定機を演出し続けると、延長後半アディショナルタイムに中央からラストパスを通して決勝点をアシスト。準決勝では対戦した東京都にサイド攻撃をケアされてミスも多かったが、0-0の後半に左サイドからファーサイドのMF山口直也(広島観音高2年)の頭にピンポイントで左足クロスを通してアシストし、相手も東のキックの質と山口の動き出しの良さによって失点したことを認めていた。

 今年も上半期まではU-16日本代表に名を連ねていた東。「自分は裏への飛び出しとかキックとかに自信があるので、そこで(U-17W杯メンバー入りへ)勝負していきたいです」。目標は代表入りでなく、代表のスタメン奪取。広島県選抜で学んだ諦めない心、粘り強さも発揮してアピールする。
 
(取材・文 吉田太郎)
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