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頂点まであと一つ…浦和、3年ぶり決勝進出!! 興梠ハットでFC東京粉砕

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FW興梠慎三のハットトリックで浦和が決勝進出

[10.9 ルヴァン杯準決勝第2戦 浦和3-1FC東京 埼玉]

 ルヴァン杯は9日、準決勝第2戦を行い、埼玉スタジアムでは浦和レッズFC東京が対戦。前半24分、同38分、後半8分にFW興梠慎三がネットを揺らして3点をリードした浦和が、FC東京の反撃を1点に抑えて3-1の勝利。2試合合計5-2とした浦和が13年以来、3年ぶりの決勝進出を決めた。

 6日に行われた準決勝第1戦で2-1の勝利を収めた浦和は、同試合から先発3人を入れ替え、FW興梠慎三、MF高木俊幸、MF宇賀神友弥を先発起用。一方のFC東京も同試合から先発3人を入れ替え、FW平山相太、MF河野広貴、MF梶山陽平がスターティングメンバーに名を連ねた。[スタメン&布陣はコチラ]

 序盤から両チームともにゴールを脅かす場面を創出する。まずは浦和が前半3分、高木が長い距離のFKを直接狙ったものの、強烈なシュートはポストを叩いてネットを揺らすには至らず。対するFC東京も直後のプレーで、左サイドから切れ込んだMF中島翔哉がシュートまで持ち込んだが、GK大谷幸輝に阻まれてしまった。

 その後は浦和がボール保持率を高め、前半19分には興梠とのワンツーからMF武藤雄樹が左足シュートを狙うも、ボールはゴール右に外れてしまう。しかし同23分、鮮やかな連係から浦和が先制点を奪取する。MF青木拓矢からパスを呼び込んだ高木がダイレクトでゴール前に送ると、興梠が左足ダイレクトで合わせてネットを揺らし、スコアを1-0とした。

 攻撃の手を緩めない浦和は前半38分、右サイドでボールを受けたMF駒井善成のグラウンダーのクロスに対し、ニアサイドに走り込んだ興梠がスライディングで押し込んでリードを2点差に広げた。2試合合計1-4とされたFC東京は、逆転での決勝進出のためには4点が必要な厳しい状況に陥った。

 前半を2-0と浦和がリードしたまま折り返すと、FC東京はMF田邉草民に代えてFWネイサン・バーンズを投入する。しかし、スコアを動かしたのはまたもや浦和だった。後半7分、駒井がPA内でDF小川諒也のファウルを誘ってPKを獲得すると、キッカーを務めた興梠がきっちりネットを揺らして3-0。興梠はハットトリックを達成した。

 後半9分には河野のパスから左サイドを抜け出した中島がPA内まで持ち込んでシュートを放つも、距離を詰めた大谷にストップされてしまう。すると同14分、FC東京は吉本に代えてMF高橋秀人をピッチに送り込む。同15分には浦和ベンチも動き、興梠に代えてFWズラタン、武藤に代えてFW李忠成を同時投入する。

 その後は両チームともシュートシーンを作り出すが、同17分にバーンズが立て続けに放ったシュートは、ともに好反応を見せた大谷にセーブされてしまう。浦和も同21分にゴール前の混戦から抜け出したMF関根貴大が至近距離から狙うもGK秋元陽太に阻まれ、さらに同27分には高木がミドルレンジから放った強烈な左足シュートがクロスバーを叩いて4点目とはいかず。

 後半36分には左サイドからMF東慶悟が送ったグラウンダーのクロスを中島が合わせてゴールを陥れ、FC東京が1点を返すが反撃もここまで。3-1の勝利を収めた浦和が、2試合合計5-2として決勝進出を決めた。

(取材・文 折戸岳彦)
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