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興梠も絶賛!! 浦和MF遠藤、“初ボランチ”にも手応え

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ボランチの位置に入って攻守に働いた浦和レッズMF遠藤航

[10.9 ルヴァン杯準決勝第2戦 浦和3-1FC東京 埼玉]

 いつもの持ち場とは異なる。今季、浦和レッズに加入したMF遠藤航は3バックの右や中央でのプレーを続けてきたが、「このチームでは初めて」となるボランチとして出場。しかし、五輪代表やA代表でプレー経験があるように、中盤のつぶし役として存在感を示すだけでなく、鋭い縦パスを打ち込んで縦への推進力を生み出した。

 コンビを組んだのはMF青木拓矢だったことで、遠藤は「自分が少し前に行くという話をしていた」。その言葉どおり、中盤の底に止まるだけでなく、頻繁に前線近くまで顔を出しては落としを受けて、ボールを左右に散らす。「(興梠)慎三さんやシャドーの選手、両ワイドが空いているシーンが多かったので、前に基点を作りながら、うまく顔を出せたのは良かった」と満足気に振り返る。

 前線のサポートに回った際の距離感が絶妙で、1トップに入ったFW興梠慎三もその動きを絶賛した。「ボランチの2人が後ろに下がり過ぎずに、僕との距離感が良かったし、自分のパスコースが何個か増えた。僕から航に落として展開する場面が増えればシャドーも生きるから、そういう意味で今日は特に航が良いポジションを取っていた」。

 3バックにボランチでプレーと万能性を示す遠藤は、「ずっとCBでプレーしてきた人間なので、まだプレーしやすいのはCBかな」と語りつつも、「今日のフィーリング的には、ボランチもプレーしやすいと思った」とボランチでのプレーに十分な手応えを得たようだ。「自分の良さは3バックのどのポジションでもプレーでき、ボランチもやれるポリバレントな部分。これからも、すべてのポジションでのクオリティーを上げていきたい」と万能性にさらに磨きをかけていこうとしている。

(取材・文 折戸岳彦)
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