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無念の離脱となった仲間の分まで…高徳が警戒する「豪州で一番危険な選手」

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DF酒井高徳は右サイドバックでの先発が濃厚だ

 無念の離脱を余儀なくされた仲間のためにも負けるわけにはいかない。11日のW杯アジア最終予選でオーストラリアと対戦する日本代表だが、6日のイラク戦(2-1)でイエローカードを受けたDF酒井宏樹は累積警告で出場停止。酒井宏自身は遠征帯同を希望していたが、クラブに戻ってのコンディション調整が優先され、イラク戦翌日の練習で頭部を強打したDF長友佑都とともにチーム離脱が決まった。

 サイドバックを襲った相次ぐアクシデント。これによりオーストラリア戦はDF酒井高徳(ハンブルガーSV)が右サイドバックで先発することが確実となり、左サイドバックをDF太田宏介とDF槙野智章が争っている。

 イラク戦は左サイドバックでフル出場した酒井高だが、所属クラブでは右サイドバックを任されており、不安はない。「こういうアクシデントがなくても、自分が試合に出るときは常に責任感を持ってやっている。ただ、ケガでいなくなった選手、来たくても来れない選手のためにもがんばって、いい結果を持って帰りたい」と誓った。

 右サイドバックでの出場となれば、FWマシュー・レッキー(インゴルシュタット)とマッチアップする可能性もある。ブンデスリーガで開幕から全試合に先発している背番号7とは今季開幕戦でも同サイドで対決しており、「技術があってパワフルで、オーストラリアで一番危険な選手」と警戒を強めながらも、「知っている選手はやりやすいし、試合中、パニックになるようなことはない」と自信ものぞかせた。

 サイドの選手の分析には余念がない。オーストラリアの左サイドバックを務めるDFブラッド・スミス(ボーンマス)は昨季までリバプールに所属し、イングランドの年代別代表にも招集されていた22歳。この選手に関しても個人的に映像で確認済みで、「見た試合では勢いはあったけど、守備に戻る切り替えが遅かった」と指摘するなど、試合へのイメージを徐々に膨らませているようだ。

(取材・文 西山紘平)

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