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[MOM1911]八千代MF山崎推智(3年)_先発起用の期待に応えたボランチ、チームの守り締め、先制点も

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前半16分、八千代高MF山崎が右足で先制ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.9 全国高校選手権千葉県予選決勝T1回戦 八千代東高 0-2 八千代高]

 八千代高は豊島隆監督が「中盤で良く潰していましたね。彼いなかったら1点取られていましたかもしれないですね」と評したMF山崎推智(3年)が攻守両面で勝利に貢献した。

 前半16分、CKのこぼれ球を右足でゴールヘプッシュ。「練習から味方のマークを外す中で自分の得点も意識していて、目の前にこぼれてきた」というシーンでしっかりとボールに反応して先制ゴールをもたらした。後半に同じくセットプレーから迎えた決定的なシーンで決められず、試合後はコーチ陣から指摘されて反省していたが、それでも先発に抜擢されたボランチは得意の守備面で力を発揮する。

「味方と敵が1対1している時に近づいていって取るのが得意です。(きょうは)下が滑ったり、ロングボールが多かったのでどこに落ちてくるのか予想しながらプレーしました」という山崎はセカンドボールの回収や中盤で味方と挟み込んでボールを奪ってチームのカウンター攻撃に繋げた。大会になると「普段よりも身体が軽くなる」という“本番型”。守備の部分で役割を果たしつつ、決めたゴールに本人も手応えの80分間となったようだ。

 新チーム結成当初は先発を努めていたが、シーズンを通して定着することはできなかった。課題となったのは攻撃面で周囲に関わったり、ドリブルでボールを運ぶことができていなかった点だ。交代出場やSBとしての先発も経験しながら高めてきた攻撃に関わる部分。「味方に関わって取られたらダッシュして戻ればいい」とその切り替えの部分をより意識することで守備での強みを発揮しながら、攻撃に関わる回数も増やしている。 

 チーム内競争の中でアピールして手にした先発のチャンス。出場していなかったという直前の県リーグからこの日はチームの中心のひとりとして勝利に貢献したボランチは、今後も活躍し続けることを目指す。「(出場しての勝利は)シンプルに嬉しいです。1、2年生は応援する側だった。もっと何試合も重ねていきたい」。泥臭い動きでチームを支えたボランチは今年、堅守速攻スタイルで戦う八千代の象徴的存在となって、仲間たちとともに全国切符を掴み取る。

(取材・文 吉田太郎)
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