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[選手権予選]“意外”にも公式戦初ゴール!検見川の大型FW滝村が豪快ヘッドで先制点

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前半30分、検見川高はFW滝村が先制ヘッド

[10.10 全国高校選手権千葉県予選決勝T1回戦 検見川高 2-1 東海大浦安高 中央学院大つくし野総合G]

 豪快ヘッドは意外にも公式戦初ゴールだった。前半30分、検見川高は左MF宇田川魁太の左クロスをニアサイドへ飛び込んだFW滝村宝が頭で合わせる。180cm超の長身から放たれた一撃はゴールネットに突き刺さった。

「ずっと点取れていなくて、溜めていたものを爆発させたような形です」と滝村。長身かつ50m走6秒2というスピードも備えているパワフルFWは今年、主軸として先発出場を続けてきたが、決定的な場面で決めることができず、無得点が続いていたのだという。県1部リーグ戦、そして県8強入りした関東大会予選、総体予選も無得点。だが、「いつも大事な場面で外しちゃうことが多くて。1試合ワンチャンスくらいあったけれど外してしまっていた。でも、きょうはワンチャンス絶対に決めるぞと思っていました」。先制点を決めたFWの下にはフィールドプレーヤーに加えてGK新開祐太(3年)までも駆けつけて祝福。苦労してきたFWの一撃を全員で喜んでいた。

 ゴールからは見放されていたものの、ポテンシャルあるストライカーだ。もうひとりの大型FW尾崎誠悟(3年)が足元のテクニックを特長とする一方、滝村の武器はスピードとヘディング。この試合の前半、チームは前線の滝村のスピードと高さを活かして長めのボールを入れ、怪我を抱える10番MF梅津裕太(3年)が投入される後半に繋いで崩す狙いを持って試合を進めていた。前半、身体を張ってボールに絡んだ滝村の奮闘もあって敵陣でプレーする時間を伸ばした検見川は後半に追いつかれながらもMF平田祐志主将(3年)の決勝点によって勝利。自らのゴールで勝利に貢献した滝村は「最高に気持ちいいですね」と素直に喜びを口にしていた。

 この日のゴールを起爆剤に連発することができるか。「総体で流経(流通経済大柏)に負けてしまったので、リベンジのためにベスト4へ」と誓う長身FWが前線で起点となるプレー、そしてゴールでチームに白星をもたらす。

(取材・文 吉田太郎)
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