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日本vsオーストラリア 試合後のハリルホジッチ監督会見要旨

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引き分けに悔しさもにじませたバヒド・ハリルホジッチ監督

[10.11 W杯アジア最終予選 日本1-1オーストラリア メルボルン]

 ロシアW杯アジア最終予選は11日、第4節を行い、日本代表はオーストラリア・メルボルンのドックランズスタジアムでオーストラリア代表と対戦し、1-1で引き分けた。

試合後のハリルホジッチ監督会見要旨

バヒド・ハリルホジッチ監督
「後悔は全然していない。少しフラストレーションはあるが、戦術の準備をしっかりして、我々のフィジカル状態をしっかり管理して、選手は素晴らしい試合をしてくれた。特に守備面だ。相手にわざとポゼッションさせて、そのうえで得点を取る可能性があるのは分かっていた。残念なのは、もう勝ち点2を取れたかなということ。同点にされたゴールだが、それに関してはコメントしない。

 我々には2、3回チャンスがあったが、キーパーが2回いいセーブをして、3回目は我々が少し足りなかった。相手はデュエルの戦いを挑んできた。(相手の攻撃)まったく危険ではなかった。ほとんどチャンスをつくらせなかった。規律とオーガナイズを持った守備ができた。ボールを奪ったあとに少し慌てたかなと思う。最初のパスが少し確実ではなかった。逆サイド(への展開)も少し足りなかった。選手には『おめでとう』と言いたい。全員で次を準備したい。プレーする機会の少ない選手には『クラブで先発を奪え』ということを言った。より良い状態になるために特別トレーニングもしてくれと伝えた」

―最初の交代が80分だったが?
「同点にされたことで少しビジョンを変更せざるを得なかった。何人かの選手は疲れていた。オーストラリアはFKかCKでしか点を取れないので、そこを管理する選手が必要だった。本田と小林はFKで正確な役割を果たしていた。齋藤や浅野のような経験がない選手ではプレッシャーに負けてしまうのではないかという不安もあった。もっとフレッシュな選手を出すべきだったかもしれないが、疲労もあったし、危険なのはFKだけだったので、そのために新しい選手を入れた。特に最後の丸山はFKのための戦術的なチョイスだった。それ以外に何かできたかどうかはまだ分からない。オーストラリアはアジアチャンピオンなので、リスクをたくさんは取れない」

―本田がPKを失敗した試合があったが、その後、シャープさがないように見えるが?
「我々のチームにとって本田は重要な選手だ。より多くの点を取り、より多くのパスを出している。今日はみんなが驚くようなサプライズを起こしたが、うまくいきかけた。知らないといけないのは、本田は向こうでプレー機会が少ないということ。フィジカルパフォーマンスに関しては楽観的ではない。それでも本田は我々にとってすごく重要な選手。本田がフィジカル的にトップパフォーマンスなら、今日は他の結果が生まれていたのではないか。試合のあとに言った。先発を取ってくれ、プレー機会を増やしてくれと。プレー機会を増やさないと、ハイレベルにはいかない。彼らの他に選手がいたかどうか。岡崎は病気もあったし、ケガもあった。だから本田を選んだが、本田のプレーには満足している。得点を取らせることができたし、次の合宿ではさらに良いフィジカルコンディションで来てほしい」

―この2試合で勝ち点4を取ったが?
「しっかり準備はできていた。相手の試合はほとんど見て、オーストラリアのことはすべて把握していた。左サイドバックはFWにもなるし、運動量も多い。上がってくる活動量はすごい。左サイドの上下すべてをカバーできる選手。グラウンダーのセンタリングを一回許したが、彼の背後を取ることもできた。コンタクトがあってPKを与えたが、選手を守る準備はしてきた。小林のヘディングはキーパーが素晴らしいセーブだった。(相手の左サイドバックが)上がってきたら戻れないことは分かっていたので、戦術的な準備はできていた。

 この2試合についてだが、合宿はすごく難しかった。何人かの選手は試合数が足りなかった。特に1試合目は難しかった。2試合目はフィジカル的に良くなった。60分、70分まではやるべきことをやった。ただ、試合数が少ないと、(疲労で)足の中に何もなくなる。フレッシュな選手を入れて勝利を探すべきだったかもしれない。(2試合で)勝ち点4は満足するべきだと思う。ただ、チャンスを考えると、今日は勝利に値したと思う」

(取材・文 西山紘平)

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