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[MOM1942]西目MF今野颯(2年)_181cmの長身レフティーが左足で2発

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前半18分、西目高はMF今野が先制ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.20 全国高校選手権秋田県予選準決勝 新屋高 1-3 西目高 八橋陸上競技場]

 西目高は181cmの長身レフティー、MF今野颯(2年)が得意の左足で2得点を叩き出した。まずは前半18分、MF澤田歩(2年)のクロスを左足シュート。やや合わせ損なったように映った一撃は本人も「あんまりミートしなくて本当は入らないと思ったんですけど入ってくれてホッとしました」と振り返る“手応えのない”シュートだったが、結果的にボールはゴール右隅へと吸い込まれて先制点となった。

 今野はさらに22分に2点目のゴールを奪う。右オープンスペースへ配球されたボールを追った今野より先に新屋高DFが対応。それでも、「絶対に自分のボールにしてやろうと思った」とチャージしてボールを奪い取ると、GKの動きを見て左足ループシュートで再びゴールを破った。「GKが前に出てきたんで上越せば入るかなと。プレッシャーなかったんで当たり前かなと思います」と今度は“自信満々”の一撃。2年生アタッカーがチームに2点リードをもたらした。

 畠山啓監督はフィジカルの強さに欠けている部分を指摘する。本人もそれを自覚。この日は終盤に運動量が低下しただけに、守備でもハードワークしてチームに貢献できる選手になることを掲げている。課題ももちろん多いが、懐の深いボールキープと左足キックなど面白い存在だ。憧れの日本人プレーヤーはMF中村俊輔(横浜FM)。「もっと2列目から抜け出したり、味方の縦パスを受けてリズムをつくっていけるようにしたい」と意気込んだ。

 決勝は昨年の決勝で0-1で敗れている秋田商高。今野は「自分が得点をどんどん狙っていきたいし、守備でもハードワークしてマイボールの時間を増やしていきたい」。トップ下に位置する長身レフティーが準決勝以上の活躍を見せて仲間たちと優勝を喜ぶ。

(取材・文 吉田太郎)
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