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香川真司の出番は?野戦病院と化すドルトムントは“ノルマ”を手にできるか

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 2節のヘルタ・ベルリン戦から6連敗を喫し、最下位に低迷するインゴルシュタットに希望を見出すのは難しい。前節のケルン戦では1-2と惜敗に終わったが、相手の決定機逸に救われる場面が目立ち、大敗してもおかしくない内容だった。ボールホルダーに対するアプローチの遅さ、攻守の両局面で散見される稚拙なミス、深刻なゴール欠乏症など課題は山積みで、マルクス・カウチンスキ監督の進退問題も浮上している。

 18日のチャンピオンズリーグ・スポルティング戦から中3日の一戦に臨むドルトムントは、ブンデスリーガでは3試合ぶりとなる勝利がノルマになる。主将のマルセル・シュメルツァーをはじめ負傷離脱者が依然として多く、ボールを使ったトレーニングを始めたばかりのマルコ・ロイスやゴンサロ・カストロらの出場は不透明。スポルティング戦で負傷交代したマティアス・ギンター、マルク・バルトラ、フェリックス・パスラックのコンディションも不安視される。若きドリブラーのエムレ・モルは出場停止だ。

 さながら野戦病院と化しているチームの中で、調子を上げているのが点取り屋のピエール・エメリク・オーバメヤンとユリアン・バイグル。前節のヘルタ戦でPK失敗を帳消しにする同点弾を決めた前者は、スポルティング戦でも先制点を挙げる活躍を見せ、後者は自慢のパスワーク(国内でもCLでも1試合平均の成功率は90%超え)でゲームをよくコントロールしている。敵地でのインゴルシュタット戦でもキーマンとなりそうだ。

 開幕戦以来の先発出場がありえるのは香川真司だ。スタメンに名を連ねたスポルティング戦では違いを作り出せなかったが、久しぶりのフル出場を果たした。インゴルシュタットの本拠地では昨季に1ゴールを決めている。そのアウディ・シュポルトパルクで再浮上のきっかけとなるようなパフォーマンスを見せられるか注目だ。

 香川やマリオ・ゲッツェとのマッチアップが多くなりそうなインゴルシュタットのMFロジェールは今季、得意のツバイカンプフ(1対1)の勝率が昨季の62%から54%まで低下するなど精彩を欠いている。カストロやラファエル・ゲレーロら負傷離脱しているライバルが不在のうちに、是が非でも結果を残したい香川にとっては輝くチャンスが大きい一戦と言えるかもしれない。

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