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勝つしかなかった湘南、反撃むなしく大宮に敗れる…3季ぶりJ2降格が決定

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湘南の3季ぶりのJ2降格が決定した

[10.22 J1第2ステージ第15節 大宮3-2湘南 NACK]

 湘南ベルマーレの3季ぶりのJ2降格が決定した。22日、敵地のNACK5スタジアムで大宮アルディージャと対戦した湘南は、前半に2失点を喫すると、後半にも1失点。後半途中出場のFWジネイの2ゴールで反撃したが、2-3で敗れた。勝てば他会場の結果次第でJ1残留の可能性が残る一戦だったが、望みは絶たれた。

 この試合を前に3節を残して、残留圏の15位名古屋までの勝ち点差は8。湘南としては絶対に勝たなければいけない一戦だった。しかし気合とは裏腹に、慎重な立ち上がりになってしまう。局面を打開しようとFW高山薫がミドルレンジからゴールを狙うが、ミートしなかったシュートは右に大きく外れた。

 そしてミスから失点が生まれてしまう。前半31分、左サイドでFKを与えると、クロスボールに飛び出したGK村山智彦が目測を誤ったのか、弾くことが出来ない。ボールが流れると、ファーサイドに詰めていたFWドラガン・ムルジャに押し込まれてしまう。

 さらに前半36分にはMF大山啓輔とのパス交換からMF泉澤仁にゴール前に入られると、DFアンドレ・バイアの股を抜くシュートを決められてしまう。湘南は前半だけで2点のビハインドを背負う苦しい展開を強いられることになった。

 後半から湘南はMF藤田征也に代えてMF長谷川アーリアジャスール、FW大槻周平に代えてFWジネイを投入する2枚替えを慣行。前半にDF沼田圭悟が負傷交代していた大宮も後半開始からDF菊地光将からDF山越康平へのCBの交代を行った。

 ただ流れは大宮のまま。後半7分にはショートコーナーの折り返しを許すと、MF横谷繁のクロスをムルジャに頭で押し込まれ、3点目を献上。湘南は同20分にあったDF岡本拓也のクロスからMF山田直輝の放ったシュートが左ポストを叩くなど、運にも見放された。

 後半23分に湘南は3枚目のカードとして、開幕から4試合フル出場しながら右膝前十字靱帯を損傷して離脱していたMF菊地俊介を投入。湘南サポーターからも大きな歓声が上がる。すると後半32分に長谷川のラストパスをジネイが押し込み、ようやく1点を返す。湘南のゴールは実に5試合ぶりだった。

 さらに湘南は後半38分、右サイドから山田が通したグラウンダーのクロスをジネイが流し込み、ついに1点差に迫る。しかし反撃もここまで。猛攻を仕掛けた湘南だったが、3試合ぶりの黒星を喫し、2試合を残しての来季のJ2降格が決定した。通算4度目の降格はワーストタイ。一方の大宮は2連勝。9戦負けなしで年間勝ち点を53に伸ばし、順位を4位に上げた。

(取材・文 児玉幸洋)
●[J1]第2ステージ第15節 スコア速報

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