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名古屋、シモビッチのPK弾で先制も…磐田に追いつかれ再び降格圏内に

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[10.22 J1第1ステージ第15節 名古屋1-1磐田 豊田ス]

 年間順位15位の名古屋グランパスと13位のジュビロ磐田の残留争い直接対決は1-1で引き分けに終わった。他会場の結果から名古屋は新潟と勝ち点30で並んだが、得失点差で降格圏内の16位に順位を下げた。

 前節・福岡に5-0で勝利し、2連勝を飾るとともに残留圏内に浮上した名古屋。監督交代後、DF田中マルクス闘莉王の復帰もあり、3勝1分1敗で調子を上げてきている。名古屋はその勢いのままこの試合の主導権を握ると、前半44分に先制点を挙げる。右サイドでパスを受けたFWシモビッチがヒールで相手をかわし、中央に折り返すと、PA中央に走り込んだDF磯村亮太の右足シュートがMF山本康裕の手に当たってPKを獲得。キッカーのシモビッチが蹴ったシュートはGKカミンスキーに読まれていたが、ゴール右隅にねじ込み、名古屋が先制に成功した。

 一方、2009年5月24日のJ1第13節以降、名古屋に10試合勝てていない(2分8敗)磐田は前半17分、MFアダイウトンがPA左からマイナスに折り返し、ニアに走り込んだFWジェイが左足で合わせるも枠上。前半の終盤に向けては名古屋に押し込まれる時間が続き、闘莉王の意表を突いたクイックリスタートや、右CKからの闘莉王にフリーでヘディングシュートを打たれたが、GKカミンスキーがなんとか止め、前半の失点を1点にとどめた。

 すると、磐田が後半の立ち上がりに同点に追いつく。右サイドでボールを受けたMF太田吉彰が高さのあるクロスを送ると、ファーサイドに走り込んだジェイがヘッドで押し込み、1-1。早い時間帯で試合を振り出しに戻した。同13分には、ゴール正面のPA手前でボールを受けたジェイが、反転から左足を振り抜く。これは枠を捉えたが、GK楢崎正剛の守備範囲に飛んでしまった。

 勝ち越したい名古屋は後半17分に決定機。MFハ・デソンがふわっとしたボールをGKとDFの間に入れると、これに反応したMF田口泰士が体を投げ出してヘディングシュートを放つも枠を捉えられない。同32分には、右CKの流れからMFイ・スンヒが鋭い縦パスを田口に通し 田口が前を向いて右足を振り抜くも枠上。同44分にはハーフェーライン付近からシモビッチが意表を突いた右足ロングシュートを放つもわずかに上に外れた。

 残留に向けて互いに気持ちを見せたプレーを最後まで続けたが、その後得点は生まれず、1-1のまま試合は終了。勝ち点1を分け合う結果に終わった。


●[J1]第2ステージ第15節 スコア速報

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