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川崎F森谷が豪快ドライブシュート!!同僚GKも「俺が普段やられているヤツ」と感嘆

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劇的先制点を決めたMF森谷賢太郎

[10.22 J1第2ステージ第15節 川崎F2-0広島 等々力]

 ここ一番の男だ。首位攻防直接対決だった8月20日の浦和戦(2-1)で出場から3分後に決勝点を決めた川崎フロンターレのMF森谷賢太郎が、負けられない一戦でまたしても勝利を呼び込んだ。0-0の後半27分からピッチに送り込まれると、「シュートを打って崩していこうと思った」と、高い位置から積極的にプレッシャーをかけ、攻守に奔走した。

 迎えた後半39分、PA手前でパスを受けると、軽やかなステップでMF丸谷拓也をかわし、右足を振り抜いた。「相手が食いついてきたのでかわしてやろうと。シュートはボールだけを見て打った。自分の得意なシュート。シュートチャンスでいいところに飛んでくれた」。ドライブ回転のかかったミドルシュートはゴール前で急激に落下し、ゴールに吸い込まれた。

 これには広島GK林卓人も反応できず、シュートの軌道を目で追うしかなかった。敵将の森保一監督は「優勝争いをしているチームはああいうスーパーなゴールが入る。反省もあるが、あのシュートは素晴らしかった」と試合を決める一撃に脱帽した。

「練習では出せるけど、試合で出せないのは実力不足だと思っていた。もっと打てるという証明になった」と森谷は胸を張る。最後尾から見守ったGK新井章太は「俺が普段、(練習で)やられているヤツだと思った」と笑った。「速いし、落ちるし、あれは取れない」。その威力はだれよりも知っていた。

 12年から川崎Fの指揮を執る風間八宏監督は今季限りで退任する。「監督もそうだけど、同じメンバーでやれるのはあと数試合。このメンバーで優勝したい気持ちが強い」。年間順位では勝ち点1差、第2ステージは同6差で浦和を追う。残り2試合。どんな形であろうとチームの力になるべく、万全の準備をする。

(取材・文 佐藤亜希子)

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