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[MOM1923]相洋FW菅井涼介(3年)_「ハンパない」「裏に出せば大抵負けない」快足レフティーが2戦連続2発!!

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.22 全国高校選手権神奈川県予選3回戦 横浜創英高 2-3 相洋高 日大藤沢高G]

 主将の右SB渋谷拓海(3年)が「ハンパないです。アイツが一番速いです。2年の時からずば抜けていた」と評し、決勝点をアシストした司令塔のMF関野元弥(3年)は「速いんで裏に出せば大抵負けないんで裏へ出すようにしていますね」と説明する。“ハンパない”速さを備えた相洋高のエースFW菅井涼介(3年)が夏の神奈川王者・横浜創英高撃破の立て役者だった。

 菅井は前半6分に渋谷のパスで相手の背後を突いて先制点。その後もスペースへの抜け出しからDFを振り切ってシュートを打ち込んでいく。そして2-2に追いつかれた直後の後半11分、関野のスルーパスで抜け出すと、シュートコースを切って来たGKを「切られたので抜くしか無かった」と鮮やかにかわして決勝点。終盤はハイサイドでボールを受けてタメをつくりつつ、自ら強引にPAまで持ち込んでチャンスに結びつけるなど、夏の王者にとって最後まで厄介な存在であり続けた。

 個性派揃いのチームの中でも最も個性的。ボールを持つと、そのスピードと技術でひとりでも対戦相手の守りを攻略してしまう。昨年末の時点で大学サッカー関係者が注目の才能と見出していた177cmの快足レフティー。「裏だけは誰にも負けないように。裏に抜けてどんどん点決めていきたい」というストライカーはまだまだ全国的に無名の存在だが、勝ち上がることで一気にブレイクする可能性がある。

 今大会、「毎試合必ず1点は決める」というノルマを上回る2試合連続2ゴール。「スピードと個で全部抜けてしまう」(綱島陽介監督)エースにかかる期待は大きいだけに、今後の試合でも点を取り続けて、チームを神奈川一へ導く。

(取材・文 吉田太郎)
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