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[NB×武南]MF冨沢尚輝「選手権ではメンバーに入れなかった人たちのためにも勝ち進んでいきたい」

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 第95回全国高校サッカー選手権埼玉県予選は29日に3回戦が行われ、ベスト8が決定する。10年ぶりの全国大会出場を狙う名門・武南高大宮東高と対戦。夏から台頭してきたMF冨沢尚輝(3年)がこれまでの悔しさをぶつける意欲などを語った。

武南高MF冨沢尚輝(3年)
―最近ポジションを取ったということだが?
「夏くらいで取って、そこから出られるようになったという感じですね」

―自分の持ち味は?
「真ん中で相手のボールを奪うことは自分の持ち味であって、そこでマイボールにしている」

―今年、武南はトーナメント戦で苦戦してきた。自分が入ることで、チームにもたらしたい部分は
「トーナメントはリーグと違う。プレーでガツンと行って、チームを精神的に支えたり、声出してみんなを盛り上げたりしたりすることを自分はできると思っている。トーナメントはシビアな戦いだから、試合を重ねるごとにチームとして成長していきたい」

―思うように試合に絡めず、悔しい思いで見ていた
「自分は関東予選の浦東(浦和東)戦で負けた時、3年生になって初めてスタメンで出してもらったんですけど負けてしまって。そしてインターハイの市立浦和戦も出してもらったんですけど、すぐ負けてしまった。出ている人たちにも申し訳ないし、何より一緒にプレーしていないけれどしっかり応援してくれる、ベンチに入れない3年生や後輩、マネージャーに申し訳ないというか。みんなからしたら今の代は1年の時に県リーグで優勝したり、期待値高かったのに本当に申し訳なくて。選手権ではメンバーに入れなかった人たちのためにも勝ち進んでいきたい」

―10年もの間、選手権に出場することができていない
「10年というのは凄く長い。10年前は自分も武南のことを知らなかったけれど、今若い人たちに『どこ行っているの?』と聞かれて『武南』と応えたら『知らない』と言われて。同年代とかに『武南でやっている』と言ってもあまり分からないみたいです。そこは自分たちで何とかしないといけない」

―今年の武南の良さは
「爆発した時の前線は凄く長けているなと思いますし、選手層が今年はかなり厚いなと思います」

―選手権への思いを
「3年間の集大成として優勝する自信は自分の中で持っている。でも埼玉には凄いチームもあるから、負ける気はしないけれど、インターハイのように躓くこともある。だから今できることをしっかりやって、優勝を見ているけれど、一つひとつしっかりと勝って行きたい」

(取材・文 吉田太郎)
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