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背番号9の思い…浦和FW武藤「ずっとテーマにしてきた」

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第2ステージ優勝に導くゴールを奪った浦和レッズFW武藤雄樹

[10.29 J1第2ステージ第16節 磐田0-1浦和 エコパ]

 ステージ優勝に導いたのは今季から背番号9を背負う男の一撃だった。

 引き分け以上で第2ステージ優勝、そして勝てば他会場の結果によって年間首位が決まる浦和レッズは序盤から攻勢を掛けるが、磐田の粘り強い守備に遭ってゴールをこじ開けることができない。しかし、後半27分にMF武藤雄樹が値千金のゴールを叩き込む。

 右サイドを突破したMF駒井善成がクロスを送る。「前半からファーで待っていて、なかなかボールが届かなかったので、自分のマークの前に入ろうした」とニアサイドに走り込んだ武藤は、体勢を崩しながらも「しっかりボールを捉えようと思った」とヘッドで合わせてネットを揺らした。

「駒井が良いクロスを挙げてくれたし、良いコースにボールが飛んでくれた。ここ最近は自分のプレー内容もあまり良くなかったので、ゴールに向かっていく姿勢を見せたいと思っていたし、それがゴールにつながったと思う」。この1点が決勝点となり、チームは1-0の勝利を収めて第2ステージ制覇を決めた。

 今季から背番号9を背負う点取り屋は、「苦しい試合で、勝利に導くゴールを奪うことをずっとテーマにしてきた」。だからこそ、第2ステージ優勝へと導くゴールを決めたことに、「本当にうれしい」と笑顔を見せた。だが、まだ戦いは終わっていないと気を引き締める。「まだ何も成し遂げていない。大事な試合が続くので、たくさんのゴールを決めてチームに貢献したい」。年間首位、そしてチャンピオンシップ王者に向けて武藤はゴールだけを目指す。

(取材・文 折戸岳彦)
●[J1]第2ステージ第16節 スコア速報

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