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「僕と関根のところで違いを見せないと…」守備網切り裂いた浦和MF駒井

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決勝点をアシストした浦和レッズMF駒井善成

[10.29 J1第2ステージ第16節 磐田0-1浦和 エコパ]

 浦和レッズMF駒井善成に迷いはなかった。右サイドでボールを受けると、マークにつくMF上田康太と対峙した瞬間に前方にボールを蹴り出す。一瞬のスピードで上田を置き去りにすると、MF武藤雄樹の決勝点につながるクロスをゴール前に送った。

「トップスピードに乗っていて、中に入ってくる選手は点でしか見えていなかった。とりあえずニアの相手選手を越えるボールを蹴ろうと思っていて、あとは武藤くんが技術の高さで決めてくれた。感謝しています」

 1対1でも動じない。その勝負で勝つことこそが「僕の仕事」と言い切る。パスを主体に相手守備網を崩しにかかる浦和にとって、右の駒井、左のMF関根貴大の突破は攻撃にアクセントを加える貴重な武器だ。だからこそ、そこでは負けていられない。「1対1で、僕と関根のところで違いを見せ付けないとダメだと、2人でも話している」。そして違いを見せ付け、得点を導いたことに「一発で試合を決定付けられたのは良かった」と白い歯を見せた。

 今季J2の京都から加入し、チームのステージ優勝に貢献。「すごく、うれしい。このチームでやってきた成果が優勝という形で示せて良かった」と胸を張った。

(取材・文 折戸岳彦)
●[J1]第2ステージ第16節 スコア速報

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