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千葉のJ1昇格の可能性が今季も消滅…静まり返るフクアリ

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[10.30 J2第38節 千葉0-0長崎 フクアリ]

 ジェフユナイテッド千葉はホームでV・ファーレン長崎と0-0で引き分けた。千葉の連敗は4で止まったものの、7戦未勝利は継続。4戦連続の無得点に終わった。長崎は3か月ぶりの連勝とはならなかった。またこの結果、同勝ち点46で並ぶ千葉と長崎のプレーオフ進出の可能性が完全に消滅した。

 4連敗、6戦未勝利の千葉は、前節の徳島戦から先発メンバー5人を変更。MFエウトンとMF町田也真人を出場停止で欠くこともあるが、3戦連続無得点の前線を入れ替え。FW吉田眞紀人、FW長澤和輝、FW井出遥也の3人をスタメン復帰させて得点を目指した。また中盤ではMF佐藤勇人を9試合ぶりに、GK岡本昌弘を今季初先発させた。

 一方の長崎は11試合ぶりの勝利を挙げた前節の山口戦と同じ11人をスタメンに並べた。

 前半、ボールを持つ時間帯が長かったのは千葉だった。しかし決定機を作るまでは至らない。前半21分のセットプレーのこぼれ球からDF岡野洵が打ったシュートも枠上。同38分の左クロスに佐藤勇が頭で飛び込むも、シュートは相手に当たって枠上に外れていった。ただここ6試合連続で失点している守備は安定。前節からスタメン出場する18歳の岡野や左SBの20歳DF乾貴哉らも落ち着いた対応を見せ、前半をスコアレスで折り返した。

 後半に入るにあたってメンバー交代のなかった両チームだが、同3分に千葉はMF山本真希を下げてFW船山貴之を投入。船山を右ワイドに置く、より攻撃的な布陣にして先制点を目指した。ただし同11分にゴール前で混戦を作るも、長澤の折り返しがDFにかきだされてしまうなど、なかなかゴールネットを揺らすことが出来ない。

 対する長崎も後半17分にMF梶川諒太を下げてMF宮本航汰を投入。流れに変化を求める。しかし後半20分すぎにあったゴール前での立て続けのセットプレーのチャンスもシュートが枠を捕らえることはなかった。

 試合はこのままスコアレスで終了。千葉と長崎は勝ち点1を積み上げたが、残り5試合だった試合前の時点でプレーオフ圏内の6位京都との勝ち点差が「15」だったため、残り4試合での逆転は不可能となり、今季のJ1昇格の可能性は完全に消滅した。

 来季は8季目のJ2となる千葉。本拠地フクアリに詰めかけたサポーターは試合終了の瞬間、選手たちにブーイングを浴びせることはなく、ただ静まり返っていた。


●[J2]第38節2日目 スコア速報

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