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千葉PO消滅に佐藤勇「当たり前の結果」 中盤からの飛び出しには手応え

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[10.30 J2第38節 千葉0-0長崎 フクアリ]

 勝利への意志を見せつけた。キャプテンマークを巻いたジェフユナイテッド千葉のMF佐藤勇人は第29節の熊本戦(0-3)以来、9試合ぶりとなる先発出場で、90分間攻守に躍動した。「4連敗して自信も勢いもなくなっていたので、ホームで勢いをつけたかった」。中盤でコンビを組んだMFアランダには「前に行かせてくれ」と話し、機を見た攻撃参加から果敢にゴールに迫った。

 アグレッシブな飛び出しが光ったのは前半37分。左サイドからDF乾貴哉が送った浮き球のクロスに猛然と走り込み、ダイレクトでヘディングシュート。惜しくもクロスバーを越えたが、そのプレーに大きな手応えを感じた。「昔を振り返ると、後ろからの飛び出しは毎試合何本もやっていたし、その中でゴールが取れていた。ああいうプレーを増やしていけたらいい」。

 チームはスコアレスドローで連敗を4で止めたものの、勝ち点「46」の12位に沈む。残り4試合での逆転は不可能となり、J1昇格プレーオフ進出の可能性も消滅した。「チームとして機能してないときに結果を出すことができなかった。うまくいっていない中でも勝ち点を拾うような試合がゼロに近かった。この順位にいるのは当たり前の結果だと思う」。今季を振り返り、しっかりと“敗因”を受け止めた背番号7。「来季に希望を持ってもらえるようにやり続けないといけない」。ベテランの意地が千葉に希望の光をもたらす。

(取材・文 佐藤亜希子)
●[J2]第38節2日目 スコア速報

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