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イタリアの若き守護神ドンナルンマに、ミランOBが太鼓判「上はブッフォンだけ」

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17歳ながらもミランのゴールマウスを託されるGKジャンルイジ・ドンナルンマ

 30日のペスカーラ戦でもビッグセーブを見せた。17歳にして196センチ、このミランの若き守護神ジャンルイジ・ドンナルンマの前途は洋々だ。周囲もこの逸材に対し並々ならぬ期待を寄せている。

 その一人が、長年ミランのGKとして君臨し、主将も務めたクリスティアン・アッビアーティ。引退を決断した今年5月まではチームのリーダーだったアッビアーティは、長きにわたったミラネッロでの現役生活において、数多くのレジェンドと出会い、そして若き才能の開花を見守ってきた。

 その代表格がドンナルンマだ。まだ若い年齢にも関わらず、既にミランにとって不可欠な存在となり、イタリアA代表への仲間入りも果たした。

 アッビアーティは先日『ガゼッタ・デロ・スポルト』のインタビューでこう説明している。「随分前から彼にはもう驚かなくなったよ。練習から見ていたので、彼の実力は知っていた。レギュラーとしてサンシーロの舞台に上がることで、どんな反応を見せるのかは未知数だった。

 それから、継続性も難しい問題ではあるが、彼は常に集中力を切らさない。プレーがゴールの反対側で進んでいる時でも同じだ。ほんの数秒で相手選手が目の前に飛び出してくることもあるので、しっかり見ている必要がある」

 ドンナルンマは17歳で既にトップクラスのGKとして認められているが、これからの伸びしろについては疑問を呈する声も多い。

「もうトップクラスの選手だがまだ伸びしろはある。まず経験値という意味では、チャンピオンズリーグに出場することで格段に上がる。技術的な面では、足元のプレーを改善する余地がある。とにかく、プレーにおいて挑戦を続けていて、ボールを無駄に捨てるようなことはしない。少しミランらしいかな」

 ドンナルンマに対し、将来はミランの主将に推す声が大きい。「将来的に見れば、ミランの主将たるべきすべての要素を兼ね備えている。まだ将来の話になるが、性格的に適しているだろう。だが今からそんな話をしても無駄かな。自分の経験から言うが、キャプテンマークはプレッシャーにもなる。私みたいにあまり感情を出さないタイプでもそうだからね」

「ジージョ(ドンナルンマ)についてはもう何も驚かない」とイタリア代表入りは予想外ではないと話すアッビアーティ。既にブッフォンの後継者としてドンナルンマを見据えているようだ。「(ジャンルイジ・)ブッフォンが素晴らしいコンディションを維持しているが、二番手にはドンナルンマ以外に見当たらない。他にも上手いイタリア人キーパーはいるが、この二人のレベルには及ばない」


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