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先制点演出の関根「自分が決め切れれば…」 一方柏木は「関根はバーンと行くと思った(笑)」

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チャンピオンシップへ気を引き締めるMF関根貴大

[11.3 J1第2ステージ第17節 浦和1-1横浜FM 埼玉]

 なかなかゴールをこじ開けられない。序盤から攻勢を掛けながらも守備に重心を置く横浜FMに苦しみ、浦和レッズはスコアを動かせずにいた。しかし、後半21分に流麗な連係から先制点を陥れる。

 シャドーの位置から下がったMF武藤雄樹が、自身の空けたスペースに走り込むMF柏木陽介へとボールを預ける。すると左サイドから中央に駆け込んだMF関根貴大が柏木とスイッチしてボールを受けると、FW李忠成とのワンツーでPA内に進入して決定機を迎える。

 しかし、関根が放った渾身のシュートはGK榎本哲也に阻まれてしまった。「うまく連動しながら、きれいに崩せた場面だった。あそこで自分が決め切れれば本当に良かった」と悔しさを滲ませた関根。だが、こぼれ球にいち早く反応していたのが柏木だった。

「ワンツーから(関根の)ファーストタッチが決まったので、関根だったら、とりあえずバーンと行く(笑)、コースを狙うようなシュートじゃないだろうと思っていた」。チームメイトのプレーを予測し、「狙っていた分、出足が一歩早かったと思う」と柏木が左足シュートでネットを揺らして先制点が生まれた。

 決定機を外していた関根も、柏木がゴールを陥れたことで「結果ゴールにつながったので良かった」と白い歯を見せる。年間1位こそ決めたものの、戦いはまだ続いて行く。関根は「チャンピオンシップの2試合でしっかり勝って、本当の王者になりたい」と気を引き締め直した。

(取材・文 折戸岳彦)
●[J1]第2ステージ第17節 スコア速報

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