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イタリア代表監督が改革を宣言「3-5-2は止める。これからは4-2-4だ」

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 2018年W杯欧州予選に向けて再びイタリア代表が始動する。同国を指揮するジャンピエロ・ベントゥーラ監督は『ラ・スタンパ』のロングインタビューで将来を見据えた重大発表を明かした。

 まずは「現在召集可能な選手の特徴を踏まえると3-5-2は難しい。これからは4-2-4を試してみたい」とフォーメーションの変更を示唆した。「イタリアはサイドの選手が豊富だが中盤の選手は少ない。将来的な方向性はこうなるだろう」と苦しい事情もあるようだ。

 また、守備については「ジャンルイジ・ブッフォンとセンターバックの3人は選手として非常に重要な選手」と話し、引き続きユベントスのベテラン守備陣を起用していくようだ。「だが、それ以上にイタリアサッカー連盟や代表デビューしたての若手選手にとって支えとなる。その一方で、代表の将来も模索しなければならない。一人が熱を出したらどうするのか?」と高齢化する守備陣に対し懸念を示している。

 負傷でしばらく戦線を離脱していたクラウディオ・マルキージオについては「彼のような選手は代表に最も足りなかった要素といえる。4-2-4でも間違いなく必要になる」と指揮官の構想に入っている模様だ。

 ベントゥーラは、これから数か月をかけて新システムの導入を見据えている。「目標はまず予選突破。そして本大会で存在感を示すこと。とりあえず現在は同時進行で、将来の顔となる18、19、22歳の若手も召集し、代表を築き上げていきたい。見習いなどと呼ぶ者もいるが、ある日突然(アンドレア・)バルザーリがもう無理だと言ったとしても、代わりの選手の準備ができていないとダメだ」

 一方、ベントゥーラ自身も説明するように、現在のイタリアサッカーの現状を踏まえると、飛躍はあまり期待できない。「再建の時がきた。世代交代を考えなければならない。昔の代表は本当に素晴らしかったが、あの代表が永遠に続く訳ではない。2006年ワールドカップのイタリア代表を覚えているか?ルカ・トニは年間40ゴールを決めた。それにフランチェスコ・トッティアレッサンドロ・デル・ピエロフィリッポ・インザーギアルベルト・ジラルディーノ。そして6番手がビンチェンツォ・ヤクインタだった。次元の違う世界だ」

 だが、元トリノ監督とって逆境での仕事は当たり前だ。「いつも間違ったタイミングに居合わせてしまう。おそらくそれも私のDNAがなせる技だろう。私はグループリーグ突破は可能だと考える。先日のスペインで戦での引き分けで多くを学んだ。スペイン代表は1時間もの間、ボールを支配していたにもかかわらず、ゴールにシュートできないでいた。まずはワールドカップで素晴らしいパフォーマンスを見せられるよう取り組んでいきたい。それから、4年後の欧州選手権、6年後のワールドカップでイタリア代表が優勝したとき、このチームは私が作り上げたんだと言えたらいいね」

 最後にベントゥーラは将来のイタリア代表に推す選手を挙げた。「マヌエル・ロカテッリは18歳。おそらく優れたミッドフィルダーになれるだろう。だが今から代表でプレーさせられるかね?2試合失敗しただけで、この先10年間干されるかもしれないと言うのに。ロレンツォ・ペレグリーニ、ルカ・マッツィテッリマッテオ・ポリターノを見に行ったが、いずれも良い印象を受けた。

 パウ・ゴメスはずば抜けた才能を持つが招集にはまだ早い。将来的に可能かどうか検討中だ。シモーネ・ザザマリオ・バロテッリ?可能性で言えば、私にだって宝くじにあたるチャンスはある。ザザは厳しい状況だが必要なら私も支援したい。バロテッリのするべき事はただ一つ。なぜサッカー以外の理由で世間を騒がせる事になったのか自問自答するべきだ」

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