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“パネンカの呪い”ついに解ける! ハーフナー不発もADOデンハーグは9戦ぶり勝利

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チームの9試合ぶりの白星に貢献したFWハーフナー・マイク

[11.5 エールディビジ第12節 ADOデンハーグ1-0ビレム]

 エールディビジは5日、第12節2日目を行い、FWハーフナー・マイクの所属するADOデンハーグはホームでビレムと対戦し、1-0で勝利した。先発出場のハーフナーはリーグ戦8試合連続の無得点に終わったが、フル出場でチームの9試合ぶりの白星に貢献している。

 “パネンカの呪い”の始まりは、8月28日の4節ヘラクレス戦(1-1)だった。ハーフナーは0-1の前半28分に同点ゴールを決めるも、後半35分に逆転のチャンスとして迎えたPKで“パネンカ”と呼ばれるチップキックを試みて失敗。これがゼリコ・ペトロビッチ監督の怒りを買っただけでなく、開幕3連勝のチームはこのドローをキッカケに5連敗を含む8戦未勝利(2分6敗)と泥沼にハマってしまっていた。

 この日はシステムに変化を加えてきたADOデンハーグ。開幕から11試合連続スタメンだった司令塔のMFエドゥアール・デュプランを先発から外し、逆にこれまで終盤での投入が多かった長身FWデニス・ファン・デル・ハイデンを今季初めて先発起用。ハーフナーとのツインタワーを形成し、布陣も普段の4-3-3から、中盤がダイヤモンド型の4-4-2に変更して臨んだ。

 ターゲットを増やした効果は前半4分にさっそく形となって現れる。最終ラインからのロングパスをファン・デル・ハイデンが相手と競り合い、流れたボールにMFルベン・スハーケンが足を伸ばすと、PA内でフリーのハーフナーのもとへ。しかし、ハーフナーがダイレクトで放ったシュートはクロスバーを越えた。

 前半19分には右サイドのスハーケンが縦へ強引に突破し、深い位置から右足でクロス。ニアにハーフナーが飛び込むが、ボールは惜しくも頭上を通過し、こぼれ球に詰めたファン・デル・ハイデンもフィニッシュまで持ち込めなかった。

 攻撃の形を作りつつあったADOデンハーグだが、前半26分にアクシデント。相手に激しく体を寄せたトップ下のMFケビン・ヤンセンが右足を痛めてしまう。治療後にいったんはプレーを再開したが、同32分に自らベンチに交代を要求し、タンカでピッチの外へ。急きょ投入されたデュプランはそのままトップ下に入った。

 エンドが変わった後半も先にチャンスを迎えたのはADOデンハーグ。後半2分、左からの高速クロスにPA内のハーフナーが飛び込むが、わずかに合わず。右サイドにボールが流れ、再びクロスが送られるも、中央の味方には届かなかった。

 それでもADOデンハーグは後半11分に均衡を破る。デュプランの絶妙なサイドチェンジから右サイドのスハーケンが仕掛けて右CKを獲得。キッカーのMFヘクトル・ヘーフェルが左足でクロスを入れると、ゴール正面のDFトム・ブヘルスダイクが力強く頭で叩き込んだ。

 畳み掛けたいADOデンハーグは後半21分、左サイドからのクロスにPA内のハーフナーが反応。だが、ボールは頭をかすめて逆サイドに流れた。

 終盤はハーフナーへのマークが厳しくなり、痛がって倒れ込む場面も目立った。ADOデンハーグは追加点こそ奪えなかったが、1点リードのまま試合終了。8月19日の第3節エクセルシオール戦(2-1)以来、9試合ぶりとなる白星を手にした。

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