beacon

[MOM1937]聖和学園FW大八木隆斗(3年)_夏以降急成長のエースが2ゴール

このエントリーをはてなブックマークに追加

2得点を挙げた聖和学園高FW大八木隆斗

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.5 全国高校選手権宮城県予選決勝 仙台商高 3-4 聖和学園高 ユアスタ]

 高校総体県予選までは控えに甘んじることもあったストライカーは、6月中旬の東北高校サッカー選手権大会でブレイク。以後1トップのレギュラーとして活躍を続け、この日も技ありの2ゴール。大八木隆斗聖和学園高のエースストライカーへと成長した。

 大八木はプリンスリーグ東北までは背番号13だったが、この選手権県予選から背番号が9に変わった。2年前エースストライカーとして大活躍したFW坂本和雅(駒澤大)、昨年左サイドハーフを務め、現在NIKE ACADEMY挑戦中のMF波田野海など、名アタッカーがつけてきた背番号をつけることになり、「やるしかないな、と思いました。9番は坂本さんや波多野さんのような凄い先輩が多いので、その先輩たちに負けないように、この番号を付けられる実力のある選手になって全国に臨みたいと思いました」とモチベーションが一気に上がったという。

 準決勝・仙台城南高戦は体を張ってチームに貢献したがゴールが無かった。「決勝は絶対取ってやろうと思って2点獲れて良かったです。前を向いて仕掛けることができていなかったので、今日はそこを意識したら点が取れました」と貪欲にゴールを目指し、ドリブルで果敢に仕掛けていったことが2ゴールという結果につながった。

 全国大会に向けては「自分たちの良さはドリブルなのでパスに逃げるより、自分で仕掛けて、取られてもこぼれ球をみんなで拾い、団結して束になって行くことで厚みのある攻撃を見せたいです。今日の2点はスルーパスを受けたものですが、自分でドリブルで行けないとダメだと思います。個の技術を磨いて一人でゴールに向かえるようにしたいです」と聖和学園のストライカーらしい課題も挙げた。苦しみながらも花開きつつあるストライカー大八木が全国の舞台でどこまで進化するかが楽しみだ。

(取材・文 小林健志)
▼関連リンク
【特設】高校選手権2016

TOP