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[関西]同志社大の降格決定…立命大が阪南大撃破、インカレ出場権争いはさらなる混戦に:後期第10節

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立命大がタレント揃いの阪南大を気迫で圧倒し、逆転勝利。インカレ出場へ望みつなぐ

第94回関西学生サッカーリーグ1部


 第94回関西学生サッカーリーグ1部の後期第10節が5、6日に各地で行われた。今節では同志社大の2部降格が決定。全日本大学選手権(インカレ)出場権争いは、最終節を前にさらなる混戦模様となった。

 前節で優勝を決めた阪南大を撃破したのは、5位・立命館大だ。他カードの結果次第とはいえ、負ければインカレ出場が遠のく一戦で意地をみせた。前半16分にPKで先制されたが、そこから3発。1分後にFW佐々木宏太(3年=作陽高)のゴールで追いつき、試合を振り出しに戻すと後半には逆転に成功。

 後半8分、佐々木の2点目で2-1とし、同18分にはMF竹本雄飛(1年=広島ユース)のシュートのこぼれをFW木藤舜介(2年=東福岡高)が決めた。相手に16本ものシュートを放たれたが、1失点でしのぎ切り、3-1で勝利した。上位が足踏んだため、差を詰めることに成功。この勢いで最終節まで走りきる。

 2位の関西学院大びわこ成蹊スポーツ大と2-2で引き分けた。前半3分、同14分に失点。0-2から追い上げをみせ、ルーキーMF山本悠樹(1年=草津東)の2アシストで2点を奪ったが3点目は叶わず。勝ち点1を手にするに留まった。なお、びわこ大は8位以上が確定し、1部残留を決めた。

 3位の関西大大阪学院大に1-2の敗戦。前半4分に先制したが、後半に2失点した。7戦ぶりの黒星で3位から4位へ後退している。

 4位の大阪体育大近畿大を5-2で下し、3戦ぶりの白星獲得。2点先取後に追いつかれたが、そこから3点を奪った。FW古城優(2年=堺西高)がハットトリックし、MF池上丈二(4年=青森山田高)がFKで先制点に絡んだほか、3アシストの活躍。4位から3位へ浮上した。

 関西のインカレ出場枠も残るは3つ。今節の結果により、2位の関西学院大と3位の大阪体育大が勝ち点40で並んだ。得失点11差で上回り、2位を守った前年度・インカレ覇者の関西学院大だが、冬の全国切符獲得へは気を抜けない状況だ。4位・関西大と5位・立命館大は、勝ち点39で上位2校を追う。

 全国へ向けて、脱落するのは一校のみ。最終節では、12日に関西大がびわこ大と対戦。翌13日に立命館大は大阪体育大と、関西学院大は阪南大と戦う。最終節まで目が離せない熱い戦いが繰り広げられる。

 また、今節では同志社大の2部降格が決まった。残留のために勝利が必須な状況下、10位の桃山学院大に1-2の敗戦。0-2の後半43分に主将のMF松井修平(4年=桐光学園高)がPKで1点を返すも、反撃は及ばず。勝ち点14に留まると、10位以上と勝ち点6差が開いたため、2部自動降格が決まってしまった。

 9位の京都産業大は降格が決まっている最下位・大阪教育大とスコアレスドロー。9位から10位へ後退した。なお、入れ替え戦圏の9位・桃山学院大、10位・京都産業大は勝ち点22で並んでおり、残留圏の8位・近畿大の勝ち点差は3差。“残留争い”も最終節まで持ち越されることになった。

【後期第10節】(11月5日)
[西京極総合運動公園陸上競技場]
関西大 1-2 大阪学院大
[関]加賀山泰毅(4分=補・藤村洋太)
[大]斎藤俊輔(59分=補・小倉圭輝)、松下慎佑(87分=補・長谷川覚之)

大阪体育大 5-2 近畿大
[大]古城優3(10分=補・後藤虹介&菊池流帆、17分、67分=補・池上丈二)、秋山拓也(39分=補・池上丈二)、森永佑(73分=補・池上丈二)
[近]前田拓海2(23分=補・國分将、31分=補・横山航河&川浪龍平)

(11月6日)
[山城総合運動公園太陽が丘陸上競技場]
京都産業大 0-0 大阪教育大

桃山学院大 2-1 同志社大
[桃]岩崎尚将(69分)、中井涼太(76分=補・田中雅人)
[同]松井修平(88分)

[三木総合防災公園陸上競技場]
関西学院大 2-2 びわこ成蹊スポーツ大
[関]武田侑也(62分=補・山本悠樹)、塩谷知哉(84分=補・山本悠樹)
[び]釋康二(3分=補・堂安憂&曽根田穣)、田路大樹(14分)

阪南大 1-3 立命館大
[阪]草野侑己(16分)
[立]佐々木宏太(17分=補・芝丈寛&竹本雄飛)、佐々木宏太(53分=補・國分伸太郎)、木藤舜介(63分=補・竹本雄飛)


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