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“中東の罠”にも動じない長友「セリエAのほうがずる賢い」

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サウジアラビア戦出場なら最終予選初出場となるDF長友佑都

 “中東の罠”にはかからない。日本代表DF長友佑都(インテル)は15日のW杯アジア最終予選・サウジアラビア(埼玉)に向け、「試合に出ても出なくてもチームに貢献する。それだけは忘れないように。まず失点したくないので、守備から入りたい」と意気込んだ。

 長らく日本代表の左サイドバックに君臨してきた長友だが、今回の最終予選はまだ出場機会がない。9月1日のUAE戦(1-2)、同6日のタイ戦(2-0)は右ふくらはぎの負傷のため欠場。試合2日前に帰国した10月6日のイラク戦(2-1)も出番がなく、翌日の練習中にDF槙野智章と接触し、頭部を強打すると、同11日のオーストラリア戦(1-1)を前に途中離脱が決まった。

 サウジ戦出場となれば、今予選初出場。「悔しいし、歯がゆい思いがあった。こういう気持ちはなかなか味わえなかったので、自分の心境としては今までにない強い思いがある」と、並々ならぬ闘志を燃やしている。

 サウジアラビアはここまでの4試合で計8得点を挙げているが、そのうち3点がPKで、1点が直接FK。ハリルホジッチ監督も「サウジアラビアはPK、FKを誘うスペシャリストだ」と警戒するが、長友自身に動じる様子はない。

「むしろサウジよりイタリアのリーグのほうがずる賢い。触っただけでPKになったり、DFとしてはやりづらいリーグ」。普段プレーするセリエAを引き合いに出して、冗談交じりに笑い飛ばすと、「常に狙われているし、そこでいつもやっているので、問題ないというか、慣れてはいる」と力説していた。

(取材・文 西山紘平)

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