[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.12 全国高校選手権沖縄県決勝 普天間1-2那覇西 沖縄陸]

　攻撃力の高さを売りにする那覇西高は、今大会の全5試合で25得点と圧倒的な得点力を見せつけた。その中でもMF上原牧人(3年)は最多の8得点を記録。決勝でも決勝点を奪い、那覇西を連覇へと導いた。

　上原は試合後、プレッシャーから開放されたからか、安堵の表情を見せていた。「前半の立ち上がりから得点を狙う意識を持って挑んでいた」。先制した直後の相手を突き放すミドル弾。中央から積極的にドリブルで駆け上がり、「相手GKとDFがかぶった時に、外から巻いて狙った」という技ありゴールで観客を沸かせた。チームは後半、普天間に反撃を許して1点差での勝利。それだけに、序盤の猛攻が勝敗を分ける結果となった。

　予選チーム得点王に輝いた上原だが、過去の大会では比較的アシストの方が多かったという。一大会での8得点は自身初だった。ただ「チーム最多で嬉しいけど、何より優勝できたことが一番嬉しい」と笑顔でチーム力の勝利と胸を張る。

　あとは全国の舞台でリベンジを果たすだけ。「去年は初戦で負けたが、あのピッチで戦えたことは良い経験になっている。沖縄の代表として胸を張り、みんなが面白いと感じてくれるサッカーができるように全力でプレーしたい」と闘志を燃やした。

(取材・文　大城直也)

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