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[MOM1947]立正大淞南FW泉勇也(3年)_全国導く2発!ゴールに直結するプレーができる「シューター」

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{c|立正大淞南高}}FW泉勇也(3年)は2得点の活躍

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.13 全国高校選手権島根県予選決勝 立正大淞南高4-1石見智翠館高 島根県立サッカー場]

 持ち味を発揮して4得点を奪い、2年ぶりに選手権の舞台に返り咲いた立正大淞南高の攻撃陣の中でも、特に光る活躍を見せた。貴重な先制点と、相手の勢いを削ぐ追加点。効果的な2得点で勝利の立て役者の一人となったのは、1年前の予選敗退の悔しさを知るFW泉勇也(3年)だった。
 
 先制点は、立ち上がりから押し気味に進めながらも均衡を破れず、そろそろ1点が欲しい時間帯だった25分。エリア内で梅木翼-大島拓登とつながったボールを、右足のインフロントでファーサイドに蹴り込んだ。3人で敵陣を攻め崩すプレーは、日々の練習で何度も繰り返しており、シュートも「いつも南(健司)先生に言われている通り、肩を入れて打つ、などの基本的な動きができた」と本人が振り返った通りの、すっかり体に染みついたもの。流れるような連係から、落ち着き払ったシュートでネットを揺らした。
 
 前半に2-0としながらも、後半10分に1点を返され、相手の反撃ムードが高まりつつあった後半18分には自身2点目。源田大貴のグラウンダーのセンタリングをニアサイドで合わせ、GKの股間を抜いた。「源田が絶対に突破してくれると思ったので、ニアサイドに入りました。マイナス気味に来たので無理やり触ったら、ああいう形で入った」。チームに流れを引き戻す得点の後は、大きくジャンプした後にバックスタンドに走り寄り、応援団と喜びを分かち合った。
 
「まさに『シューター』。ゴールに直結するプレーができるのが最大の特徴」と南監督も評価するアタッカーは、2年生だった昨年度の予選も登録メンバーに入っていたが、出場機会は1回戦のみ。チームは決勝で敗れ、4年ぶりに出場権を逃した。「チームの勝利に何も貢献できなかった。今年は絶対に自分がゴールを決めて、選手権に行きたいという気持ちがあった」という思いを形にする有言実行の2ゴールで、自身とチームの1年前の悔しさを晴らした。

 選手権に向けて「全国でも淞南のスタイルを発揮したい」と力強く語る。同校伝統のエースナンバー17番を背負う2トップの相棒、「梅木とのコンビネーションでゴールを決めたい」と、全国でのさらなる活躍を期している。

(取材・文 石倉利英)
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