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[選手権予選]巧者・九州国際大付は後手後手に・・・得点機活かせず、今年3度目となる福岡準V

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後半、九州国際大付高FW今田源紀のヘディングシュートがゴールを襲ったが……

[11.13 全国高校選手権福岡県予選 東福岡高 6-0 九州国際大付高 博多の森陸上競技場]

今年の対戦は新人戦決勝が2-3で、総体予選決勝が0-1。今年、東福岡高相手に接戦を演じてきた九州国際大付高は、福岡大との練習試合でも納得の内容で終えることができていたというだけに選手たちは今回の選手権予選でも東福岡相手に「やれる」手応えを掴んでいた。確かに立ち上がりは強敵の攻撃をゴール前で5バックが弾き返し、GK豊島大地(3年)の好守もあって失点せずに試合を進めていた。そして少ない攻撃機会ながらも相手を仕留めるチャンスもつくっていた。

 だが前半15分、チームの中心人物であるCB原淳希(3年)が、インターセプトから攻め上がったところを奪い返され、背後を突かれて失点。先制された後も注目エースFW今田源紀(3年)やFW手島貫太(3年)、MF亀安晃太主将(3年)を中心に攻めてあわやのシーンも作っていたが、29分に右サイドを崩されると、ゴール前の混戦から押し込まれて0-2。この2点目がチームにとっては痛かった。4-5-1システムへチェンジした後半立ち上がりに1点を奪い返していれば、また展開は変わったかもしてない。杉山公一監督も「福大とやった時も点取られて4-5-1にしてから点取って逆転していた」というだけに、ストロングポイントであるセットプレーやカウンターからつくったチャンスを決めきれなかったことも後に響いた。

 指揮官が「延長、PK戦に行くことも想定して準備していた。でも全部、後手後手になってしまった」と振り返ったように、先行され、点差を詰められないまま迎えた後半半ば以降に突き放されて0-6。今田があわやのシュートを連発するなど諦めずに攻め続けたものの、1点を奪えないまま試合終了を迎えた。これまでは、実力差があっても戦術やゴール前での個々の責任感ある守り、我慢強さなどで何とか接戦に持ち込んできたが、そのわずかな部分が欠けると、戦力差が出て差になってしまう。選手たちにとっては悔しい敗戦となった。

 今年は3大会全てで準優勝。東福岡の壁を破ることはできなかったが、U-16日本代表CB大川智己(1年)やMF川口祐輝(2年)、FW永井絢太(2年)、DF熊沢翔太郎(2年)ら悔しい思いをした選手たちが来年、必ずリベンジを果たす。

(取材・文 吉田太郎)
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