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[Jユースカップ]FC東京U-18が2冠達成!広島ユースとの110分間の死闘制す!

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日本クラブユース選手権に続く2冠を達成したFC東京U-18イレブン

[11.19 Jユースカップ決勝 広島ユース 2-3(延長)FC東京U-18 ヤマハ]

 2016Jユースカップ 第24回Jリーグユース選手権大会決勝が19日、ヤマハスタジアムで行われ、サンフレッチェ広島ユースFC東京U-18が対戦。延長後半7分に交代出場のDF荒川滉貴(2年)が決めた決勝点によってFC東京が3-2で勝ち、夏の日本クラブユース選手権(U-18)大会に続く全国2冠を達成した。

 プレミアリーグWEST首位の広島相手に0-2から逆転勝ち。FC東京は佐藤一樹監督に「ここだというところで圧を一気にかけたので、本当に大したものだなあと。頭下がる思い」と言わしめた後半立ち上がりの8分間に2ゴールを連取して追いつき、その後大粒の雨が叩きつける中でも球際の強度を落とさず、前線から走り抜いた。そして先発選手たちの健闘に加えて交代出場の選手たちも結果を残し、110分間の死闘を制して目標の3冠に王手。10番FW松岡瑠夢(3年)は「年間目標3冠で自分たち、本当にできると思っている。2冠目も厳しかったんですけど、しっかり獲り切れたことが自信になっていると思う。3冠目もしっかり獲れると思うんで、獲り切って卒業したい」と力を込めた。

 10年ぶりの優勝を目指した広島は3-4-2-1システム。GKはU-19日本代表の大迫敬介(2年)で、東野広太郎(3年)、里岡龍斗(2年)、藤原慶人(3年)の3バック。中盤は力安祥伍(3年)と松本大弥(1年)がダブルボランチを組み、右MF川井渉(2年)、左MF東俊希(1年)。2シャドーに満田誠(2年)と仙波大志(2年)が入り、1トップは今大会得点ランキング首位の山根永遠(3年)が努めた。トップチーム昇格のDFイヨハ理ヘンリー主将(3年)とMF川村拓夢(2年)が不在。ベンチにはAFC U-16選手権日本代表メンバーのFW桂陸人(1年)らが名を連ねた。

 一方のFC東京はDF岡崎慎(3年)とMF鈴木喜丈(3年)が20日のJ3出場のため、またこの日はGK波多野豪(3年)もメンバーから外れ、トップチーム昇格3人衆が不在。4-4-2システムのGKは高瀬和楠(2年)で4バックは右SB岡庭愁人(2年)、CB蓮川壮大主将(3年)、CB長谷川光基(2年)、左SB坂口祥尉(2年)。中盤はAFC U-16選手権日本代表MF平川怜(1年)と伊藤純也(3年)のダブルボランチで右MF生地慶充(3年)、左MF内田宅哉(3年)、2トップはU-19フットサル日本代表候補のFW松岡とクラブユース選手権MVPのFW半谷陽介がコンビを組んだ。準決勝2得点のMF小林真鷹(2年)や荒川、AFC U-16選手権日本代表の中学生FW久保建英はベンチからのスタートとなった。

 主導権の握り合いから先にスコアを動かしたのは広島だった。前半22分、バイタルエリアで前を向いた仙波のスルーパスから満田が決定的なシュート。だが、一本目はGKに阻まれ、2本目のシュートはポストを叩いてしまう。それでも27分、右のハイサイドでボールを収めた満田とスイッチした川井が右足クロス。仙波が粘って繋いたボールを松本が右足ダイレクトでゴール右隅へ突き刺して広島が先制した。FC東京も前からの圧力を高めて押し込み、松岡が個で広島DFを破るシーンもあったが、GK大迫を脅かすシュートを放つことができない。逆に相手の厳しいプレッシャーを剥がして前線までボールを運び、仙波や山根が前を向くシーンをつくっていた広島は45分、最終ラインからワンツーを活用しながら攻め上がった藤原が最前線まで飛び出して左足シュート。このこぼれ球を山根が右足で押し込んで2-0とした。

 FC東京は後半開始から伊藤に代えてFW久保を投入。推進力の高い内田を中央、突破口となっていた松岡を左サイドへ移して反撃の勢いを増す。5分には右サイドからカットインした生地がスルーパス。これに反応した松岡がGKとの1対1から右足シュートを沈めて1点差とする。さらに8分にはスルーパスで抜け出した半谷が後方からDFに倒されてPKを獲得。このPKを半谷が右足でゴール左隅へ決めて同点に追いついた。悲観するような内容ではなかった前半から「(ハーフタイム)『オレたちはこんなもんじゃないぞというところを見せるぞ』という感じで後押ししていきました」(佐藤監督)と切り替えて臨んだFC東京がここぞとばかりにパワーを注ぎ込んで奪った連続ゴール。試合は振り出しに戻った。

 試合途中から再び降り出した雨が強さを増す中、互いに3点目を狙い合う。半谷、松岡を中心に前線からのプレスで広島にストレスを掛け続けるFC東京は18分、久保のスルーパスから生地が左足を振り抜く。一方、追いつかれた広島はMF根角裕基(2年)、FW村山勘治(2年)、FW明比友宏(2年)を投入。FC東京のハイプレスをかいくぐってボールを前線へと繋ぎ、山根や満田がチャンスを迎えたが、勝ち越すことができない。この後、FC東京は後半終了間際に荒川、そして2-2で突入した延長戦の後半にMF吹野竜司(2年)を、一方の広島もFW桂をピッチへ送り出す。決着をつけるゴールを目指した両チーム。その1点を奪ったのはFC東京だった。延長後半7分、広島GK大迫のミスキックをコントロールした久保がドリブルで前進。DF3人を引きつけて出したラストパスをフリーの荒川がコントロールから右足でゴールへ流し込んだ。

 真っ先にスタンドのチームメートたちの下へ走り出していた久保に続いて荒川や半谷が興奮の中へ。優勝を決定づける一撃を全員で喜びあった。そしてMF杉山伶央(2年)を投入したFC東京は1点リードを守って3-2のまま試合終了。7年ぶり3回目のJユースカップ優勝を果たした。J3出場組が不在となる中でも勝ち抜いた5試合。FC東京は激しい競争を経てピッチに立った選手たちが出られない選手の分も戦って頂点を勝ち取った。20日のJ3シーズン終了後は、岡崎や鈴木喜もU-18チームの先発を争い、今度はプレミアリーグ制覇、3冠獲得へチーム全員で挑戦していく。佐藤監督は「彼ら(J3出場組)はまたプレッシャーがかかる。今まで上(U-23チーム)がタフなゲーム環境を提供してくれて、こっち(U-18チーム)で基準を落とさずに頑張るということが総合力のアップに繋がっていましたけれども、今度は下からこういうゲームをしていければ、上の選手たちにプレッシャーをかけていけると思う」。下からの突き上げの成果として獲得したJユースカップ優勝。蓮川は「今、凄い充実していて毎日楽しい。緊張感も味合えている。3冠を目指して日々の練習意識して、絶対に3冠獲りたいと思っています」。現在、首位・青森山田高と勝ち点2差で2位のプレミアリーグEASTでも逆転優勝を果たして目標の3冠を達成する。

(取材・文 吉田太郎)
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