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小林&太田ともに先発フル出場のオランダ日本人対決は痛み分け

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ともに先発フル出場したMF小林祐希とDF太田宏介

[11.19 エールディビジ第13節 ヘーレンフェーン1-1フィテッセ]

 エールディビジは19日、第13節1日目を行い、MF小林祐希の所属するヘーレンフェーンはホームでDF太田宏介所属のフィテッセと対戦。小林、太田ともに先発フル出場した日本人対決は、1-1の引き分けに終わった。

 W杯アジア最終予選を戦う日本代表に招集されていた小林は、欧州デビュー戦となった第5節トゥエンテ戦(3-1)以降、リーグ戦9試合連続の先発出場。一方、今回の代表招集が見送られていた太田は7試合ぶりにスタメン起用された。

 前半は激しいプレッシャーの応酬により、つぶし合いのような展開が続いた。流動的に動いて組み立てに加わるヘーレンフェーンの中盤の選手に対し、フィテッセはマンマーク気味の守備で対応。小林にはMFマーベラス・ナカンバが見張り役として付いた。

 すると前半10分、そのナカンバが敵陣センターサークル付近で小林に厳しく寄せ、ボールを奪取。小林はファウルをアピールしてプレーを止めたが、笛は鳴らず。そのままナカンバはドリブルでPA手前まで持ち込み、左足を振り抜く。しかし、ゴール右を突いたグラウンダーのシュートは相手GKの好セーブに阻まれた。

 ピンチを招いてしまった小林も前半15分、左サイドを駆け抜けて味方のスルーパスを引き出し、PA左脇からダイレクトで折り返す。だが、PA内のFWレザ・グーチャンネジャドはフィニッシュまで持ち込めず。両チームともチャンスの数が少なく、前半はスコアレスで折り返した。

 後半に入り、先にペースを握ったのはフィテッセ。後半7分には太田が左サイドのタッチライン際でDFアルノルト・クライスワイクのロングパスを受け、高い位置から左足でクロスを出す。PA内でFWリッキー・ファン・ウォルフスウィンケルが左足のボレーを試みるが、うまくミートできなかった。

 ヘーレンフェーンも後半19分、FWアーバー・ゼネリが裏へ抜け出し、PA内で相手GKと1対1の絶好機。しかし、右足のシュートはストップされ、ゴールは奪えなかった。

 この日最大のピンチをしのいだフィテッセは後半27分に先制。PA内右でパスを受けたMFルイス・ベイカーが相手DFとGKも完全に予想外のループシュートを放ち、華麗にネットを揺らした。

 しかし、ホームのヘーレンフェーンも意地を見せる。後半39分にFWサム・ラーションのパスを受けた途中出場のFWヘンク・フェールマンが巧みなターンでマークを振りほどき、PA内左から左足でシュート。見事に相手GKの股を抜き、同点ゴールを挙げた。

 追いついた勢いのまま逆転を目指して猛攻を仕掛けたヘーレンフェーンだったが、試合は1-1でタイムアップ。ホームのヘーレンフェーンは3試合勝ちなし(2分1敗)、フィテッセは5試合未勝利(3分2敗)となった。

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