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東京Vとの打ち合い制した岐阜、粘り強い戦いでJ2残留を掴み取る

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[11.20 J2第42節 岐阜4-2東京V 長良川]

 J2リーグは20日、最終節を行った。FC岐阜はホームで東京ヴェルディと対戦し、4-2で勝利。岐阜が自力でJ2残留を決めた。

 勝てば文句なしでJ2残留が決まる岐阜は、開始18秒でFWレオミネイロが裏に抜け出すなど、気持ちの入った立ち上がりとなった。一方、今季限りで退任する冨樫剛一監督を勝利で送り出したい東京Vとしても、勝利が欲しい一戦。同6分にMF高木純平のパスからDF平智広がフリーで左足シュート。これは枠上に外れ、同11分にも右CKから平がヘディングシュートを放つも、GK常澤聡のセーブに防がれた。

 なかなかチャンスをいかせない東京Vだったが、前半22分に待望の先制点を決める。右サイドのFKからMF高木善朗が右足でゴール前に入れると、GK常澤と平が競り合ってこぼれたボールに平がいち早く反応し、左足で押し込んで先制のゴールネットを揺らす。だが、岐阜も同28分、MF田中パウロ淳一が右CKから低いボールを入れると、中央まで流れたボールをレオミネイロが態勢を崩しながらも右足で合わせ、すぐさま同点とした。

 互いの意地が激しくぶつかり合う。東京Vは前半33分、PA内のFWドウグラス・ヴィエイラが落としたボールを高木純が右足ダイレクトシュート。GKの目の前でFW高木大輔がコースを変えて、再びリードを奪う。岐阜も直後の35分、FW難波宏明のパスを受けたレオミネイロが右足シュート。GK鈴木椋大が弾いたボールをMF風間宏矢が右足で押し込み、2-2で前半を終えた。

 後半も激しい戦いが続く。岐阜は後半7分、右サイドを抜け出したレオミネイロが縦に仕掛けてグラウンダーのクロスを送る。これをゴール前に走り込んだ難波が左足で押し込み、3-2。岐阜がこの試合初めてリードを奪った。さらに同14分にDF野垣内俊が強烈なミドルを放つなど、圧力を増していくと、同18分に追加点。GK常澤のパントキックから右サイドでパスをつなぎ、難波がカットインしてPA内から左足を振り抜き、4-2とした。

 まさかの逆転、2点ビハインドとなった東京Vは、後半27分にゴール正面やや右でFKを獲得。キッカーの高木善が右足で放ったシュートは左ポストを叩き、点差を詰めることができない。岐阜は田中パウロ淳一がサポーターを鼓舞するなど、最後まで粘り強い戦いをみせ、終了間際にDF岡根直哉がこの日2枚目の警告で退場となったが、4-2で逃げ切った。これにより、岐阜は最終節までもつれたが、なんとかJ2残留を決めることができた。

●[J2]第42節 スコア速報

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