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途中出場の長友に2発スソを止める指令…新監督初陣インテルが土壇場で追いつきミランとドロー

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本田圭佑(左)は出番なしに終わったが、長友佑都(右)は後半20分から出場した

[11.20 セリエA第13節 ミラン2-2インテル]

 セリエAは20日、第13節を行った。本田圭佑の所属するミランと長友佑都の所属するインテルによる「ミラノダービー」が行われ、2-2の引き分けに終わった。なお、本田圭佑は出番なしに終わったが、長友佑都は後半20分から途中出場した。

 最初にペースを掴んだのは、ステファノ・ピオリ新監督の初陣を迎えたインテルだった。序盤から攻め続けたインテルは攻撃をことごとくシュートに繋げる。ただ前半24分のFWイバン・ペリシッチのダイビングヘッドが枠外に外れるなど、あと一歩決定力を欠いた。

 すると前半37分にインテルにアクシデントが発生。負傷したDFガリー・メデルが交代を余儀なくされると、リズムが変わる。ようやくボールを前線に運べるようになったミランは、同43分、ドリブルで持ち込んだMFジャコモ・ボナベントゥーラのパスを受けたMFスソが左足で豪快にゴールネットに突き刺し、1点の先行に成功した。スソは前節に続く2試合連続ゴール。

 しかし後半に入るとインテルは試合を振り出しに戻す。後半8分、右サイドから入れたスローインを受けたFWアントニオ・カンドレーバがミドルレンジで横ドリブル。シュートチャンスを伺うと、ゴール中央で右足を一閃。スローインの際に一瞬ファウルと判断したため、足が止まったミラン守備陣の一瞬の隙を突き、ゴールネットを揺らした。

 それでもミランは絶好調男が均衡状態をすぐに打開する。後半13分、スソのパスで右サイドに流れたFWカルロス・バッカからのリターンをスソが貰うと、ペナルティーエリア内でコントロール。相手を外して今度は右足で勝ち越しゴールを奪った。インテルはやられっ放しの左サイドを止めるため、DFクリスティアン・アンサルディに代えて長友を投入。そのまま左SBに入った。

 だが試合は安定したものの、インテルは今季好成績を残すミランの守備網をこじ開けることが出来ない。長友も時折攻撃参加をみせるなど、両サイドからの攻撃を仕掛けるが、決定的なシュートまで持ち込むことも出来なかった。しかし敗戦かと思われた後半アディショナルタイム2分、右サイドからのCKを獲得すると、メデルと交代で入っていたDFジェイソン・ムリージョが打点の高いヘディングシュートを打つと、ファーサイドにいたペリシッチが左足で押し込む。インテルが土壇場でドローに持ち込んだ。


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