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[選手権予選]勝者も認める強さ示すも、流経大柏は2年ぶりの全国出場ならず・・・:千葉

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前半31分、流通経済大柏高はMF菊地泰智が左足シュートを決めて同点

[11.20 全国高校選手権千葉県予選決勝 流通経済大柏高 1-2 市立船橋高 フクアリ]

 流通経済大柏高は2年ぶりとなる全国出場の夢が叶わなかった。立ち上がりから中盤の攻防でMF宮本優太(2年)やMF関大和(3年)が素晴らしいボール奪取を見せた流経大柏は14分、相手の好守に阻まれたもののMF菊地泰智(2年)とFW古谷三国(3年)が連続で決定的なシュート。19分には右サイドでDF3人をかわしたSB河内渉真(3年)がラストパスを入れるなど、市立船橋高ゴールを脅かした。

 優位と見られた市立船橋を上回る前半のパフォーマンス。本田裕一郎監督は「困らせろと。攻撃の時にボール持ってパス探すでしょう? 来る前にパスのコース考えておけって言うじゃないですか。その状態を作ってやれと。相手をその場で止めてキョロキョロさせろと。そうすると後ろが狙っているから取れる。DFのところをそのように変えた。あと、もう一つは外から放り込みを早くしろと」と説明する。

 21分にセットプレーから先制されたが、31分に菊地が技ありの左足シュートを決めて同点。その後もスピードを活かして右サイドを駆け上がった古谷のクロスをMF本田憲弥(3年)が頭で合わせるなど、公式記録上の前半のシュート数は8-1とライバルを大きく上回った。

 だが、指揮官が前半でリードを奪えなかったことを残念がったように、後半開始直後に再びリードを許してしまう。その後は市立船橋にゲームをコントロールされる時間が増えてチャンスの数を増やすことができない。終盤は後半25分に投入されたMF宮坂昂輝(3年)が連続でロングスローを投げ込み、そのこぼれ球から菊地が決定的なシュートを放つなど同点機をつくった。市立船橋のDF杉岡大暉主将(3年)も「強かったです」と改めて認める強さを示した流経大柏だったが、最後まで2点目を奪うことができず。惜しまれる敗退となった。

 高校年代最高峰のリーグ戦、プレミアリーグEASTで現在最下位。全国高校総体では守備からチームを立て直して決勝進出を果たしたが、リーグ戦ではなかなか結果が出ず、初となる降格の危機に瀕している。その中でも選手権に再び照準を合わせてチーム力を高めてきた流経大柏。選手権への道が絶たれた名門は切り替えて27日に再開するプレミアリーグ残り3試合に全力を尽くし、全勝して逆転残留を果たす。

(取材・文 吉田太郎)
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