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試合巧者鹿島が決勝へ!“問題児”金崎V弾守り抜いた!!「石井さんを中心にまとまって」と繰り返す

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勝利を喜ぶFW金崎夢生

[11.23 チャンピオンシップ準決勝 川崎F0-1鹿島 等々力]

 やはり試合巧者だ。1試合勝負のチャンピオンシップ準決勝。敵地に乗り込んだ鹿島アントラーズは後半5分にFW金崎夢生のヘディングシュートで先制すると、終盤の川崎フロンターレの猛攻をしのぎ切り、浦和レッズの待つ決勝へと駒を進めた。

 これが鹿島の伝統か。第1ステージで川崎Fとの競り合いを制していた鹿島だが、第2ステージは苦戦。早々に年間1位争いから脱落し、第2ステージは11位で終えた。今季の安定感では川崎Fに分があるかと思われたが、そこは常勝軍団。勝負強さをいかんなく発揮した。

「やっと入りました。ありがとうございます。いいボールが入ったので、合わせるだけでした」。決勝点を挙げた金崎も興奮気味に試合を振り返った。

 今季の金崎は“問題児”でもあった。8月20日の湘南戦で、金崎は交代を命じられた際に激高。ベンチ前で握手を求めた石井正忠監督の手を払うような素振りを見せ、不満をあらわにした。直後の日本代表メンバー発表会見ではバヒド・ハリルホジッチ監督がそのことについて言及するなど、波紋を広げた。

 さらに石井監督は直後に体調不良で休養を発表。すぐに復帰したが、金崎との関係悪化が原因ではないかと憶測を呼び、石井監督はクラブ公式フェイスブックで否定し、釈明する事態となっていた。

 試合後のテレビインタビューで金崎は「石井さんを中心にまとまっていいプレーが出来た」と2度繰り返して、感謝を語った。もう前を見て戦うだけ。MF小笠原満男も「次こそだと思う。これで満足することなく、つぎに向かっていきたい」と気合十分に話していた。

●2016 Jリーグチャンピオンシップ

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