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「自転車で通った風景」“思い出の地”でタイトルに近づいた鹿島MF永木

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中盤で高いボール奪取力を見せた鹿島MF永木亮太

[11.23 チャンピオンシップ準決勝 川崎F0-1鹿島 等々力]

 思い出の地でタイトルに一歩近づいた。今季から鹿島アントラーズに加入したMF永木亮太にとって、対戦相手の川崎Fは下部組織のU-15、U-18時代を過ごした“古巣”。準決勝の舞台となった等々力陸上競技場も愛着のあるスタジアムだった。

「バスでホテルからここに来るとき、懐かしいなと思った。この公園もずっと自転車で通っていた風景。ここで大事な試合ができるんだなと。ピッチに入ったらそういうことは考えなかったけど、勝てて良かったです」

 持ち味は存分に発揮した。中盤でのボール奪取からカウンターの起点となるなど体を張り、MF小笠原満男とのコンビでMF中村憲剛を自由にさせなかった。「ファウルが多かったのは反省。できればファウルなしでボールを奪うのが理想。そこは反省だけど、ある程度は守れたと思う」。リーグトップの攻撃力を誇る川崎Fを完封し、「魂の入った、気持ちのこもったゲームができた」と胸を張った。

 リーグ戦のラスト4試合は4連敗で終わったものの、第1ステージ優勝および年間勝ち点3位でチャンピオンシップ出場権を獲得し、準決勝で年間2位の川崎Fを撃破。決勝では年間勝ち点1位の浦和とホーム&アウェーで対戦する。

「最近勝っていなかった分、試合後の雰囲気も良かったし、この良い流れを自分たちのアドバンテージにしたい」。まずは29日、ホームでの第1戦。「今日のような気持ちの入った試合をしたい。次はホームなので絶対に負けられない。僕らは年間3位。失うものはない」と、力強く言い切った。

(取材・文 西山紘平)

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