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ハメスとジダンの溝は埋まるのか…レアルは移籍金80億円での売却を検討し始める

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ジネディーヌ・ジダン監督との溝が深まるMFハメス・ロドリゲス

 レアル・マドリーMFハメス・ロドリゲスは、同クラブに加入以降かつてないほど厳しい時期を過ごしているようだ。スペイン『マルカ』が伝えた。

 22日のチャンピオンズリーグ・グループF第5節でスポルティング・リスボンに2-1と勝利したレアルだが、ハメスはこの一戦をベンチから見守った。MFマルコ・アセンシオ、FWカリム・ベンゼマ、DFファビオ・コエントロンが途中出場を果たす中、コロンビア代表MFはウォーミングアップすら行わず。ハメスのここまでの出場時間数は下から4番目となっている。

 ジネディーヌ・ジダン監督とハメスの両者は今夏、昨季置かれていた状況を改善することを誓っていた。昨季のチャンピオンズリーグ決勝アトレティコ・マドリー戦で、出場時間ゼロに終わったハメス。しかしながら22日のスポルティング戦で同じことが繰り返されてしまった。今回はDFペペ、MFカゼミーロ、MFトニ・クロース、FWアルバロ・モラタと離脱者が相次いでいるにもかかわらず、である。

 指揮官と選手の溝は埋まるどころか、深まるばかりだ。ハメスは9月22日のリーガ・エスパニョーラ第5節ビジャレアル戦以降、リーガで一度も先発のチャンスを与えられていない。CLにおいても第4節レギア・ワルシャワ戦、第5節スポルティング戦で出場機会は訪れず、ローテーションの枠組みからも外れている現状だ。

 レアル内部では、ハメスに対する疑いが生じ始めている。それはジダン監督の下で苦しむコロンビア代表MFが、他クラブで出場機会を得れば輝きを取り戻すのではないかという疑念だ。そのため、首脳陣はハメスの売却を視野に入れ始めた。無論同選手を安売りするつもりはなく、7000万ユーロ(約80億円)の移籍金を準備できるクラブだけに門戸を開く構えだとされる。

 ラファエル・ベニテス前監督の下で調子を落としていたMFイスコを再生したジダン監督だが、ハメスに対して同様の処置を施すかどうかは分からない。MFガレス・ベイルの負傷でチームには空きができたものの、それがハメスの出番を保証するわけではない。

 なお、母国コロンビアではハメスの移籍を求める声が高まってきている。背番号10が代表戦で良いプレーをするためには所属クラブで試合に出る必要があり、ジダン監督の下ではそれがかなわないと考えられているようだ。

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