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J2・J3入れ替え戦の第1戦はJ2金沢が先勝! 終了間際の先制点でJ2残留に前進

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ツエーゲン金沢が敵地で先勝し、J2残留に大きく前進した

[11.27 J2・J3入れ替え戦第1戦 栃木0-1金沢 栃木グ]

 J2・J3入れ替え戦の第1戦が27日に栃木県グリーンスタジアムで行われ、ツエーゲン金沢栃木SCに1-0で勝利した。第2戦は、富山県総合運動公園陸上競技場で12月4日に行われる。

 J2リーグ最終節で首位・北海道コンサドーレ札幌と引き分け、21位に浮上して自動降格を免れた金沢。敵地での第1戦はメンバーを1人変更し、経験豊富なMF秋葉勝を先発で起用した。一方、J3リーグで第15節から首位の座を守ってきたが、最終節前に2位に順位を落とした栃木。J3優勝を果たせなかった悔しさを胸に挑むホームでの第1戦は、3人を入れ替え、DF坂田良太とDF菅和範、FW上形洋介がスタメンに入った。

 前半は堅い試合となった。金沢は前半5分、PA右からFW中美慶哉がゴール前に入れ、相手に当たったボールがゴール方向に転がるもオウンゴールとはならなかった。栃木は前半32分、MF宮崎泰右がドリブルでボールを持ち運び、低い弾道の左足シュートを放つ。だが、コースが甘く、GK原田欽庸にセーブされてしまった。

 前半をスコアレスで折り返すと、後半5分に栃木に決定機が訪れる。MF西澤代志也のFKから競り合ったボールが裏のスペースにこぼれると、これに反応したFW大石治寿がスライディングで合わせるも、GK原田のファインセーブに阻まれる。金沢も同7分、相手がクリアしきれなかったボールをMF小柳達司が強烈なミドルを放つ。これはわずかにゴール上に外れたが、試合は徐々に熱を帯びていく。

 アウェーゴールを奪って第2戦を迎えたい金沢は後半10分、左サイドで中美が力強いドリブルで仕掛け、PA左の角度のないところから右足を振り抜くも相手DFのスライディングに阻まれ、左ポストを叩いた。同21分には、金沢が秋葉に代えてFW安柄俊を投入。栃木も古巣対決となるFWジャーン・モーゼルを入れ、互いに攻撃的な選手を最初の交代カードでピッチに送り込んだ。

 その後も一進一退の攻防が続くと、金沢は同33分にDF嶺岸佳介、その1分後に栃木がMF本間勲を入れ、交代で流れを変えようとした。同38分、金沢は相手の不用意なバックパスに安柄俊が反応し、GKと1対1の場面を作るが、判断良く飛び出したGK吉満大介の好セーブに遭い、1点が遠い。

 それでも、26日に森下仁之監督の今季限りでの退任が発表された金沢が意地をみせる。後半44分、右CKからDF太田康介がヘディングで左ポスト付近に落とし、小柳が右足で押し込み、待望の先制点。アディショナルタイムに栃木の猛攻を受けたが、同点を許さず、1-0で第1戦を制した。アウェーゴールのアドバンテージを得た金沢が、J2残留に大きく前進している。


●2016 J2・J3入れ替え戦

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