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京都の猛攻しのいだC大阪…日本代表MFが中盤で安心感、韓国代表GKが最後の壁

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ビッグセーブでセレッソ大阪を決勝へと導いた韓国代表GKキム・ジンヒョン

[11.27 J1昇格プレーオフ準決勝 C大阪1-1京都 金鳥スタ]

 あのセーブがなかったら……。セレッソ大阪にとっては考えたくもない状況だ。後半38分、C大阪の守護神キム・ジンヒョンはFWエスクデロ競飛王が放った決定的なミドルシュートを横っ飛びで弾き出す。「さすがに韓国代表だと思った」。止められたエスクデロも脱帽のビッグセーブだった。

「やられたくない気持ちで一杯だった。1点取られたら相手は勢いに乗るので、最後までゼロで抑えることは一番準備をしていた。最後にやられたが、あれが後半の最初とかだったら危なかった。そういう気持ちが強かったので、止めることが出来てよかったなと思います」

 最後の壁として韓国代表が立ちはだかれば、C大阪の中盤には日本代表もいる。引き分けでも勝ち上がるという状況は、逆に試合運びを難しくすることもある。MF山口蛍の中盤での安定感が、“守り勝てた”要因でもある。

 この日の試合を「失点するまではうまく出来ていたと思うけど、失点の場面に関してはラインの押し上げのところで上手くいかなかった」と分析した山口は、「2点目を取るチャンスは山ほどあった。決勝は何があるか分からないし、そのへんはしっかりと修正していきたい」と気を引き締めていた。

(取材・文 児玉幸洋)
●2016 J1昇格プレーオフ

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