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リーグ3位もJ1昇格逃す…松本DF田中隼磨、ファン・サポーターに「本当に申し訳ない」

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[11.27 J1昇格プレーオフ準決勝 松本1-2岡山 松本]

 優位な立場にあったことは間違いない。引き分け以上でプレーオフ決勝進出が決まり、圧倒的な後押しを受けるホーム「アルウィン」で試合は開催された。しかし、松本山雅FCは岡山に1-2で敗れて1年でのJ1復帰は叶わず、DF田中隼磨は「本当に申し訳ない」と声を落とした。

 序盤は押し込む展開となり、前半5分には右サイドから田中がゴールを強襲し、こぼれ球に反応したMF石原崇兆がシュートを放つなど主導権を握って試合を進める。しかし、前半23分に一瞬の隙を突かれて先制を許すと、後半29分に追い付きながらも同アディショナルタイムに決勝弾を浴びて1-2の敗戦を喫することになった。

 どちらに転んでもおかしくない試合だったが、プレーオフ決勝に進出できなかったことで、田中は「自分たちに本当に何かが足りなかったと思うし、それは俺たち選手が足りなかった」と振り返る。

「(反町康治)監督やスタッフが休みの時間も削って、選手のために分析をしてくれた。監督が伝えてくれたことは分かっていたけど、それでやられた。それは俺たち選手の責任。俺も含めて選手一人ひとりが、何かが足りなかったとしっかり受け止めて、これからやっていかないといけない」

 そして、最後まで背中を押ししてくれたファン・サポーターに向けて「感謝の言葉しかありません。一年間ホーム、アウェーに関わらずに後押ししてくれた。本当に感謝してもし切れない」と話しつつも、「J1に昇格できなくて、本当に申し訳ないと思います」と唇を噛んだ。

(取材・文 折戸岳彦)
●2016 J1昇格プレーオフ

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