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連覇目指す関学大が専修大粉砕!出岡大輝が4得点と大爆発

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連覇を目指す関西学院大が5発好発進

[12.10 全日本大学選手権2回戦 関学大5-0専修大 大和]

 連覇を目指す関西学院大(関西2)が大勝発進を決めた。第65回全日本大学選手権(インカレ)の2回戦、大和スポーツセンター競技場の第1試合で行われた専修大(プレーオフ)との一戦に臨んだ関学大は、FW出岡大輝(4年=G大阪ユース)の4得点などで5-0と快勝した。12日の準々決勝は、日本体育大(関東3)と町田市陸上競技場で対戦する。

 立ち上がりから主導権を握ったのは、個の力で勝る関学大だった。アルビレックス新潟への入団が内定しているMF森俊介(4年=東山高)やFW出岡大輝(4年=G大阪ユース)、ルーキーのMF山本悠樹(1年=草津東高)といった強力なタレントたちが専修大ゴールに襲い掛かる。

 先制は前半18分、山本のスルーパスに反応し、エリア内に入ったDF高尾瑠(2年=名古屋U18)がGK蔦颯(3年=前橋育英高)を引き付けて横パス。フリーになっていた出岡が難なく押し込み、スコアを動かす。

 追加点も出岡から。前半35分、出岡がエリア内でキープして森にパスを出すと、森のドリブルについていけなかった専修大DF丸野了平(3年=作陽高)がたまらずファウル。PKを獲得すると、出岡がGKにコースは読まれたが、しっかり左隅に蹴り込み、2点目を奪った。

 そして前半45分、森の右クロスをMF塩谷知哉(4年=広島観音高)がダイレクトで落とすと、中央に走り込んだ出岡が頭で押し込み、前半だけでハットトリックを完成。出岡は昨年のインカレ決勝戦に続く、‟2試合連続”のハットトリックとなった。

 一方の専修大は防戦一方。なかなかシュートまでも持ち込めない展開が続く。セットプレーから反撃のチャンスを伺うが、前半27分に蹴ったMF岡本勇輝(1年=横浜FCユース)のFKはDFに跳ね返され、ゴールまで届くことはなかった。前半はシュートゼロに終わってしまった。

 後半に入ると専修大はFW下田悠哉(2年=三菱養和SCユース)に代えてFW岸晃司(1年=川崎F U-18)を投入。リズムに変化を求めると、6分、右サイドをスピードに乗ったドリブルで突破したFW佐藤遵樹(4年=千葉U-18)のクロスに逆サイドに詰めたFW小口大貴(4年=川崎F U-18)が飛び込む。しかしシュートはわずかに枠右に外れていった。

 すると後半17分、関学大に決定的な4点目が決まる。森が右サイドからドリブル突破をみせてゴール前に侵入。シュートはGKに防がれたが、こぼれ球を山本が豪快に蹴り込み、リードを広げる。トドメの一発は後半37分、浮き球でエリア内に入った森のシュートのこぼれ球を出岡が押し込み、ゴールラッシュを締めくくった。

 試合内容も含め文句なし勝利となった関学大だが、成山一郎監督は「関東リーグを4連覇したことのある専修大は憧れのチーム。難しい試合になると思っていたので、まさか5点も取れるとは」と目を丸くする。予想外の結果とあって、「浮かれないように次の試合に向けてしっかりと準備したい」と気を引き締めていた。

 中1日で迎える準々決勝の相手は日本体育大(関東3)に決まった。日体大の左SBは横浜F・マリノスへの入団が内定しているDF高野遼(4年=横浜FMユース)で、右MFの森は直接マッチアップすることになる。来季、J1で対戦することになるかもしれない両者の前哨戦。森は「個で負けたら意味がない。ぶち抜きます」と力強く話した。

(取材・文 児玉幸洋)

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